MotoGP:2024年の暫定エントリーリストが発表。3クラス78名がフル参戦し、日本人は6名が継続

　11月27日、FIM（国際モーターサイクリズム連盟）は2024年シーズンのロードレース世界選手権における暫定エントリーリストを発表した。MotoGPクラスは11チーム22名の、Moto2クラスは15チーム30名、Moto3クラスは13チーム26名と3クラス計78名のエントリーが承認されている。

　2024年のMotoGPクラスはドゥカティが8台、ホンダとアプリリアは4台、ヤマハとKTM、GASGAS（ガスガス）は2台が参戦し、計22台のラインナップとなっており2023年シーズンと変わりはない。2023年シーズンのMoto2王者に輝いたペドロ・アコスタが昇格し、唯一のルーキーライダーとして戦う。

　アコスタ以外が継続参戦となるが、2024年シーズンは移籍するライダーも多い。ドゥカティとしては、グレシーニ・レーシングMotoGPにマルク・マルケス、プリマ・プラマック・レーシングにフランコ・モルビデリが加入。そして、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが、シーズン終了後に無事シートを獲得してムーニーVR46レーシング・チームから参戦する。

　ホンダにおいては、ヨハン・ザルコがカストロール・ホンダLCRに、ルカ・マリーニがレプソル・ホンダ・チームに移籍。計5名のライダーが移籍し、16名が継続参戦となっており、日本勢としては中上貴晶が継続でMotoGPクラス7年目となる2024年を戦う。

　また、チーム名においてはクリプトデータRNF・MotoGPチームが参加協定違反があったとされており、2023年限りでパドックから追放されることになった。MotoGP選考委員は、2024年にアプリリアのマシンで参戦するインディペンデントチームの申請を審査するとしているようだ。そのため、今回の発表時点ではアプリリア・レーシング・インディペンデントチームとされている。

　Moto2クラスには、2023年にMoto3王者を獲得したジャウマ・マシアが参戦。他にもランキング4位のデニス・オンジュや、マリオ・アジ、チャビエル・アルティガスがステップアップしている。

　また、日本勢においては小椋藍が継続参戦するが、チームを移籍してMT Helmets – MSIからボスコスクーロ機を駆る。さらに、2023年シーズンは惜しくもマシアとの王座争いに敗れるも、ランキング2位を獲得した佐々木歩夢が初のMoto2クラスに昇格。野左根航汰が参戦していたCorreos Prepago Yamaha VR46 Teamより、カレックスのマシンを駆って参戦する。

　Moto3は、CFMOTO Racing PruestelGPがエントリーしていないことから、2023年シーズンに比べると1チーム、2名が減っている。そのため、マシンにおいてもCFMOTOの供給がなくなり、KTMが12台、ホンダが10台、ハスクバーナとGASGASが各2台となっている。

　ライダーにおいては、9名のライダーが新たにフル参戦する。2023年シーズンのレッドブルMotoGPルーキーズ・カップで、2013年にタイトルを獲得したカレル・ハニカに並ぶ通算10勝を獲得したアンヘル・ピケラスが、新たにMoto3クラスに参戦。タチャコーン・ブアジー、ニコラ・カラーロ、ジェイコブ・ロールストーン、ダビド・アルマンサ、ノア・デットワイラー、ルカ・ルネッタ、ジョエル・エステバン、チャビ・スルトゥサが新たにフル参戦する。

　日本勢は山中琉聖がMT HELMETS – Msiに、鈴木竜生がLIQUI MOLY Husqvarna Intact GPに移籍し、古里太陽はHonda Team Asiaから継続参戦する。また、2017年から2023年シーズンまで参戦していた鳥羽海渡は、2024年からスーパースポーツ世界選手権（WSS）へ転向することが11月20日にすでに発表されている。それにより、Moto3クラスの日本勢は5名から3名へと減っている。

　以下が2024年ロードレース世界選手権、3クラスの暫定エントリーリストとなっている。

■2024年MotoGPクラス暫定エントリーリスト

*はインディペンデントチームライダー

■2024年Moto2クラス暫定エントリーリスト

■2024年Moto3クラス暫定エントリーリスト