【オリックス】「守り続けられるようにやりたい」ドラフト2位右腕がエース宮城から受け継ぐ出世背番号「13」に決意

2024年11月30日(土)5時0分 スポーツ報知

ポーズを決めるドラフト2位・寺西成騎(カメラ・義村 治子)

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 オリックスの新入団発表が29日、大阪市内のホテルで行われた。育成選手を含む12人が会見し、ドラフト2位・寺西成騎投手(22)=日体大=に与えられた背番号は「13」。最速153キロの先発候補は、エースの宮城から受け継いだナンバーを守り抜く決意を明かした。

 寺西が目をキラキラさせた。「素晴らしい番号をいただいたので、1年目から本当にチームのために貢献したい。山本由伸投手のように、総合力で勝てる投手になりたい」。ドラフト2位の即戦力として、託された背番号は「13」。今季まで着けていたエース・宮城から受け継ぎ、「守り続けられるようにやりたい」と“一生もの”とする心意気だ。

 エースナンバーの18番とともに、先発の柱を示す13番。同じ右腕では山岡が19年に最高勝率、左腕の宮城も21年に新人王に輝いた。ともに3年目までに才能を開花させているが「そんな簡単なことではないのは分かっている。一日一日の積み重ねで、そういうタイトルも取れれば」と既に冷静さも持ち合わせていた。

 星稜(石川)出身で、大先輩のレジェンド・松井秀喜さんとは小、中学が同じだった。高3の春に右肩を手術。日体大でも雪かき中に右手を負傷した。アクシデントを乗り越えたからこそ、理想とする姿は40歳現役。チームには不惑の守護神・平野が第一線で戦っているだけに「長くやりたい。人見知りですけど見て聞いて、学べるものは全部学びたい。自分のためだと思って」と殻を破り“長寿”の秘けつも吸収するつもりだ。

 一番の武器は最速153キロの直球。「けがをしたら終わりだし、いつクビを切られてもおかしくない。野球しかないので、覚悟を持ってプロに入ってきた」と前だけを向く。腹のくくり方も一流のそれ。気概にあふれる本格派が仲間入りした。(長田 亨)

 ドラフト6位・片山は金メダルのエキスを吸って育った。故郷の北海道・音更(おとふけ)町はスピードスケートが盛ん。小学生時代は競技選手として期待された。野球に生きていることは「本当にしんどいのでメンタル、根性。鼻水を垂らし、涙を流してやっていました」と回顧。隣接する帯広市出身で長野五輪男子500メートル金の清水宏保氏は「スケート場で見かけていた」という同じリンクで鍛えた白樺学園の先輩。メダリスト級の活躍を目指す。

 ○…かつてイチロー氏が背負った伝説の「51」が“プチ復活”した。育成ドラフト1位・今坂は背番号「051」。将来は「トリプルスリーを達成したい」と、大きな目標を掲げた。レジェンドのように、50メートル走5秒9のスピードを生かしたプレーが持ち味。「完全にプロ野球選手になったという気持ちはない。1年目から支配下、1軍で活躍を」と誓った。

スポーツ報知

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