角田裕毅の強い味方/ハミルトン、宇宙飛行士の訓練機に搭乗/ノリスの男気【SNSピックアップF1第23戦(2)】
2024年12月1日(日)16時0分 AUTOSPORT web

データと戦略でレース展開はレース前に大方決まってしまうのが現代のF1だが、マクラーレンのランド・ノリスが魅せた人間味あふれる行動から、スポーツのおもしろさを再認識させられる土曜日となった。その後の予選も白熱したタイム更新合戦が見られ、見応えのある1日に。SNSの話題を土曜日の様子を中心にお届けする。
●角田の強い味方
体力、精神力ともにハードな3連戦を乗り越える上でストレスとの付き合い方は非常に重要だ。RBの角田裕毅はドーハの日本食レストランに立ち寄り、寿司屋すき焼きに舌鼓を打って英気を養う。F1グルメ王ならではの過ごし方だ。
●お手本のような余暇
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンもまた、オンオフをしっかりと切り分けている。愛犬と遊び、ガールフレンドとデートし、大自然を肌で感じる。誰もが理想像としてイメージする余暇を体現している。
●アメリカを満喫
F1ドライバーたちは今季3度目のアメリカ入国を果たしているが、毎度さまざまなアクティビティを楽しんでいる。ハースのケビン・マグヌッセンはアメリカ特有の荒野を満喫し、仲間たちとロサンゼルスのダウンタウンへ向かった。
●愛犬入りシューズは流行り?
フェラーリのシャルル・ルクレールが、前戦ラスベガスGPにおいて愛犬のレオがプリントされたシューズを着用していたようだ。シューズに愛犬の写真といえば、MLB野球メジャーリーグでロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が着用するスパイクに愛犬のデコピンの写真がプリントされていたことを思い出させるもの。アスリートの世界で密かなブームなのか?
●ハミルトン、宇宙飛行士の訓練機に搭乗
メルセデスのルイス・ハミルトンは、自身のスポーンサーであるIWCシャフハウゼンの企画で宇宙飛行士の訓練機であるジェット機に搭乗した。T-38戦闘機に乗ったハミルトンはF1で感じる身体の負荷とはまったく異なるものだった、と貴重な体験を積んだようだ。来季のチームメイトであるルクレールは今年、ラファール戦闘機に搭乗しており、ある種のトップガン経験者コンビがステアリングを握ることになった。
●ノリスの男気/土曜日の様子
土曜日は濃密な1日となった。まずスプリントではポールスタートのマクラーレン、ランド・ノリスが後ろを走る同僚のオスカー・ピアストリを援護するべくDRSを使わせる走りを披露。
さらにファイナルラップの最終コーナーではノリスの独断でピアストリを先行させる。
僅差に迫っていたメルセデスのジョージ・ラッセルに抜かれることなくノリスは2位フィニッシュを達成。ピアストリはチームプレーに敬意を表し、ザク・ブラウンCEOは驚きと安堵の感情が交錯した。
「(ピアストリが順位を譲ってくれた)ブラジルGPの時から考えていたこと」と、ノリスはレース後のインタビューで告白した。
マクラーレンはワン・ツーフィニッシュで15点を獲得し、コンストラクターズ選手権2番手のフェラーリとの差を30ポイントに拡大。とはいえ残りのレースでは最大88点を獲得できるため、アクセルを踏み続ける。
続く予選ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが第11戦オーストリアGP以来となる最速タイムをマーク、喜びのあまり無線で雄叫びを上げた。これまでの低調ムードを吹き飛ばす会心の一撃だ。のちにペナルティで1グリッド降格となりラッセルがポールポジションとなっている。
コンストラクターズポイントランキングは以下のとおり。決勝レース終了後にマクラーレンから44点差以上離されたチームは、その時点でタイトルの可能性が消滅する。また6番手争いではスプリントで好走したニコ・ヒュルケンベルグによりハースが単独6番手に浮上。ただし僅差の争いが続き、こちらも最終戦まで目が離せない。
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