ハミルトンの代役候補筆頭はウイリアムズのラッセル。メルセデスF1が交渉中との報道

2020年12月2日(水)7時45分 AUTOSPORT web

 メルセデスのルイス・ハミルトンが新型コロナウイルス感染症の検査を受けて陽性結果が出たため、2020年F1第16戦サクヒールGPを欠場せざるを得なくなり、チームは代役について検討、交渉を行っている。


 12月1日、メルセデスは、ハミルトンがバーレーンGP翌日の11月30日に検査を受け、陽性結果が出たため、隔離生活に入り、今週末のサクヒールGPには参戦しないと発表した。チームは代わりを務めるドライバーについては、決まり次第発表すると述べている。


 ハミルトンは幸い軽症だというが、10日間にわたり隔離生活を送らなければならず、サクヒールGP翌週の最終戦アブダビGPで復帰できるかどうかは定かではない。ハミルトンとメルセデスは、すでに2020年F1タイトルを獲得しているが、シーズンの獲得ポイント数と優勝回数に影響がおよぶことになった。

2020年F1第15戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ハミルトンの代役としてまず考えられるのは、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンだ。バンドーンはメルセデスのフォーミュラEドライバーでもあり、今週スペインでテストを行っており、いずれにしても今週末はバーレーンでチームに合流する予定だったという。バンドーンはメルセデスF1のシミュレーターを経験しており、2017年と2018年にはマクラーレンでF1をフルシーズン戦っている。
現在メルセデスのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーン

 また、今年レーシングポイントでセルジオ・ペレスとストフェル・バンドーンの代役を3戦務め、見事な成績を挙げたニコ・ヒュルケンベルグが、ハミルトンの代役になるのではないかとの予想も、当初はなされた。
2020年F1第11戦アイフェルGP ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)

 しかし、メルセデスが最も望んでいるのは、育成プログラムのメンバーで、現在ウイリアムズで走るジョージ・ラッセルであるようだ。『BBC』など複数のメディアが、メルセデスはラッセルを起用するため、ウイリアムズと交渉中であると伝えた。


 ラッセルはこれまで何度もメルセデスのマシンでテストを行った経験を持ち、現在はパフォーマンスが劣るウイリアムズのマシンで素晴らしいパフォーマンスを見せ続けている。彼は将来のメルセデスドライバー候補の筆頭であり、今回乗ることができれば、メルセデスにとってもラッセルにとっても、今後に向け貴重な機会になるはずだ。

2020年F1第14戦トルコGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)

 ただ、当然のことながら、ラッセルを起用するには、ウイリアムズの許可が必要になる。長年メルセデスのパワーユニット(PU/エンジン)を積み、良好な関係を築いてきたウイリアムズだが、残り2戦の現時点でノーポイントであり、ポイントを獲得するためにはラッセルが必要だ。ランキング9位ハースの獲得点数は3ポイントで、逆転可能な状況であるため、ウイリアムズがラッセルを1戦、あるいは2戦手放すことに合意するかどうかは定かでない。


 ウイリアムズがラッセルを貸し出す場合、その代役候補としては、リザーブドライバーのジャック・エイトケンやバンドーンが考えられる。
 メルセデスはハミルトンの代役について、水曜には結論を出すものとみられている。

2020年F1第15戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

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