【日本ハム】投手陣充実 チームの「扇の要」は誰に?注目集める正捕手争いの行方

2023年12月2日(土)6時30分 ココカラネクスト

今季、最も多く先発マスクをかぶった伏見(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2年連続リーグ最下位に終わった日本ハムには、今オフ、オリックスから今季11勝をマークした左腕、山崎福也がFAで加入とビッグニュースも飛び込んできた。注目された加藤貴之も残留が決まるなど、投手陣の層が一気に厚くなる中、今回は守りの要でもある正捕手争いをクローズアップする。

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 今季最も多くスタメンマスクを担ったのは、伏見寅威だ。昨年オフにFA権を行使してオリックスから移籍した伏見は、75試合に先発出場すると、豊富な経験を活かし、投手それぞれの持ち味を引き出すリードでチームに貢献してきた。

 また、伏見といえばチームメートへの気配りも見逃せないポイント。シーズン中には初勝利や初ホームラン を達成した選手にプレゼントを送る様子がSNSを通じて伝わるなど、チームメイトと積極的に交流する様子も見られた。

 そして伏見の次にマスクを被ったのが、アリエル・マルティネスだ。

 昨オフに中日から加入すると、開幕当初こそファーストや指名打者での出場が目立ったものの、その後は徐々に捕手としての出場を重ね、29試合でスタメンマスクをかぶり、チームに貢献。球界では珍しい外国人捕手という点からも、グラウンド外でも投手陣に積極的に自らコミュニケーションを取りにいくなど、捕手として結果を残すためにも努力を惜しまなかった。

 打撃が魅力でもあり、今季は来日6年目にして初の規定打席に到達。119試合に出場し、打率・246、15本塁打、66打点をマークとキャリアハイの成績を残した。

 来季についてまだ球団から正式な発表はないものの、残留が濃厚とされているだけに、今季以上の攻守にわたる活躍を期待したい。

 今季終盤に猛アピールを果たしたのが、田宮裕涼だ。プロ5年目の今季は主にファームでの出場が多かったものの、シーズン終盤にようやく今季初昇格すると、昇格後即スタメンマスクを被り、投手陣の完封リレーに貢献。

 中でも〝ゆあビーム〟といわれる強肩とともに田宮の持ち味といえば、「足」もある。捕手としては珍しい、50メートル走、6秒フラットの俊足も田宮の魅力だ。

 そして、捕手起用こそ少なかったものの、存在感を示したのは、郡司裕也だ。

 今季6月に交換トレードで中日から加入すると、元々持っていた高い打撃センスが開花し、プロ初本塁打を初め、プロ初猛打賞などまずは打撃で日本ハムファンに鮮烈な印象を残した。様々な面でキャリアハイの成績を残した。日本ハムに移籍後は55試合に出場し、打率・254、プロ1号を含む3本塁打、19打点と飛躍の年となった。

 シーズン中はその打撃力を活かすべく、主にファーストや指名打者、さらには慣れないレフトやセカンドなど本職である捕手以外での起用が多かった。

 ただ郡司も捕手へのこだわりを当然持っており、来季はし烈な正捕手争いに臨むことになる。

 このほかにもチームには清水優心、古川裕大、さらにはドラフト2位ルーキーで即戦力としても期待される上武大・進藤勇也など、正捕手候補が目白押しとなっている。

 それぞれタイプや持ち味が異なるだけに、新庄監督がどのようなタクトを操り、勝利に結びつけるかも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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