井上尚弥「対戦候補」TKO負け ファンは「拍子抜け」...「モンスターを終わらせる前に自分が終わった」
2024年12月9日(月)16時37分 J-CASTニュース
プロボクシングのWBO世界フェザー級タイトルマッチが2024年12月8日(日本時間)、米国アリゾナ州で行われ、前王者のロベイシ・ラミレス(キューバ、30)が王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ、30)に挑戦し、6回TKO負けを喫した。
ラミレス「自分の健康のために決断しなければならなかった」
試合は6回に突然幕切れとなった。エスピノサの右ストレートを受けたラミレスは、左腕を上げながら背中を向けた。試合を裁いたレフェリーは、ラミレスの戦意喪失を確認して試合をストップした。
複数の米ボクシング専門メディアによると、ラミレスは試合中にエスピノサのひじ打ちにより、右目を痛めたという。試合中、物が二重に見えたため「自分の健康のために決断しなければならなかった」と語ったという。
両者は23年12月以来の再戦で、初戦は王者ラミレスが挑戦者エスピノサに判定で敗れ王座陥落。今回、ラミレスはリベンジを目指したが、再びエスピノサに屈した。
キューバ出身のラミレスは、12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したトップアマで、19年8月にプロデビューした。
23年4月にWBO世界フェザー級王座を獲得した。同年12月には、五輪銅メダリストの清水聡(大橋、38)と初防衛戦を行い、5回TKOで王座防衛に成功した。
ラミレスは、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)が階級をフェザー級に上げた際の対戦候補のひとりだった。
「ラミレスは一旦戦線離脱やろうな」
「五輪連覇」の肩書は、モンスター井上の「挑戦者」として十分だった。ラミレス自身、メディアを通じて井上戦を熱望し、「井上の歴史を終わらせることができる」などと豪語していた。
今回、エスピノサから王座を奪い返せば、将来的に井上との対戦の可能性が残されていた。だが、同じ相手に2度負け、王座返り咲きに失敗したことで、ラミレスが望む井上との対戦の可能性は非常に厳しい状況になった。
インターネット上では、ラミレスの敗戦にファンが、以下のような反応を示した。
「拍子抜けというか残念というか...」「ラミレスは一旦戦線離脱やろうな」「井上尚弥がフェザーに上がった時に良いライバル候補と思っていただけに残念」「モンスターを終わらせる前に自分が終わってしまったな」「ラミレスはもうないわな」「大口叩く対戦候補は大体においてさほど強くはない」
井上は12月24日にWBO&IBFスーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、26)と対戦を予定している。グッドマンに勝利すれば、25年はスーパーバンタム級に留まり、米国での試合や、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T、26)との対戦などが計画されている。