IMSA:女性のみのラインアップから一新。MSR、2台目のNSXにパレンテ迎える新布陣

2019年12月10日(火)12時36分 AUTOSPORT web

 ハインリッヒャー・レーシングは2020年シーズンも引き続きマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)との関係を継続するが、来季に向けて、ミシャ・ゴイクバーグと元マクラーレン・ワークスドライバーのアルバロ・パレンテを起用する新たなドライバーラインアップを形成する。


 ハインリッヒャー・レーシング・LLC・ウィズ・マイヤー・シャンク・レーシングのバナーの下、MSRの2台目として2019年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦した57号車アキュラNSX GT3。


 GTデイトナ(GTD)クラスを戦った同車には、キャサリン・レッグをはじめ、シモーナ・デ・シルベストロ、クリスティーナ・ニールセン、ビア・フィギュエイレドら、女性ドライバーが全戦にわたって搭乗した。


 しかし、チームと2年契約を結んだとされていた主要スポンサーのキャタピラー社が早期に支援を打ち切ったことによって、2020年は“オール女性ドライバー”ではない異なるラインアップが組まれることとなった。


 そんななかで明らかになったのが新加入のゴイクバーグと、2年ぶりにチームに復帰するパレンテのレギュラードライバー就任だ。


 また、MSRのエースカーである86号車NSXで、2019年のGTDクラスチャンピオンを勝ち取ったトレント・ハインドマンが、ミシュラン・エンデュランスカップでの第3ドライバーとしてチームに残留することが決まり、開幕戦デイトナ24時間レースでの第4ドライバーには、長年に渡ってMSRとの関係が続くA.J.アルメンディンガーが起用されることがアナウンスされている。


 一方、昨シーズンの大部分で57号車NSXをドライブしたレッグとニールセンは既報のとおり、GRTグラッサー・レーシング・チームとともに新たに結成されたGEARレーシングのGTDプログラムに参加することが決定済みだ。


「私は2019年シーズン、オール女性チームを立ち上げ北米スポーツカーシリーズのフルシーズンに挑戦したことを誇りに思っています。同時に、このスポーツにプロの女性レーシングドライバーが競争力を発揮できる場所であることを証明しました」と語るのは、チームオーナーのジャッキー・ハインリッヒャー。


「我々はキャタピラー社が最初のシーズンでの立ち上げをサポートしてくれたことに感謝しています。予期していなかった、彼らのIMSAからの離脱によって女性ドライバーたちは別のメーカーチームに移ることになりましたが、彼女たちがセカンドシーズンに向けて、ラインアップを維持できることをとてもうれしく思うわ」


■復帰のパレンテにチームオーナーも期待寄せる


 ベテランGTドライバーのパレンテは2018年に、レッグとともにMSRの86号車NSXをドライブした経験を持つ。この年、パレンテはシーズンの大部分をこのコンビで戦い、レッグをランキング2位に導く活躍をみせたが、IMSAシリーズへのフル参戦は2020年が初めてとなる。


 そんなパレンテの新たなパートナーとなるのは、シルバーランクドライバーのゴイクバーグだ。彼は近年、JDCミラー・モータースポーツのプロトタイプカーをドライブしてきたが、2020年はGTDクラスへと戦いの場を移すこととなった。


 チームの共同オーナーであるマイケル・シャンクは、ハインリッヒャー氏は2020年のプログラムをまとめるため懸命に働いたという。


「ジャッキー(・ハインリッヒャー)はモータースポーツで何を達成したいかという明確で長期的なビジョンを持った数少ない女性リーダーのひとりだ」


「今季はスポンサーであるハインリッヒャー・レーシングのために表彰台や勝利という結果に焦点を当てている。このラインアップならそれを実現できるはずだ」

全戦を女性ドライバーのラインアップで戦った57号車アキュラNSX GT3。2020年は一新した布陣で勝利を狙う。


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