「アサクラはこれまでも…」UFC惨敗の朝倉海に米メディアが奮起を期待「敗北から立ち上がってきた」
2024年12月10日(火)19時12分 ココカラネクスト

失神での1本負けを喫した朝倉だが、UFCでのリベンジを誓っている(C)Getty Images
大一番で敗れた日本人ファイターに、今後への期待の声が寄せられている。
現地時間12月7日に行われた総合格闘技イベント『UFC310』で、元RIZINバンタム級王者の朝倉海(JAPAN TOP TEAM)が出場。異例のタイトルマッチでのUFCデビューを果たすも、現フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に黒星を喫した。最後はバックからのチョークを決められて失神、無念の一本負けという結果に終わっている。
【動画】朝倉海がまさかの一本負け UFC王者パントージャの絞め落としシーン
世界最高峰の舞台で31歳のデビュー戦、メインイベントでベルトに挑むとあって、今回の一戦は日米をはじめ世界中からの注目を集めた。だが、ベルト奪取とはならず悔しさに塗れることとなった。
この試合に向け、勝利への強い自信を示していた朝倉だったが、王者の前に完敗。試合後には素直に相手の強さを認め、ふたたび金網での戦いに立つ意欲があることも明かしていた。
そして、その朝倉に対しては、はやくも次戦での奮起を願う現地メディアの反応も伝えられている。スポーツサイト『Sports Illustrated』は現地時間12月9日、今回の結果を報じながら、朝倉の敗戦後のコメントも紹介している。
その中で、「アサクラは、自身の華やかなスタイルでフライ級を輝かせると誓い、最もエキサイティングな形でパントージャからタイトルを奪うと宣言していた。しかし、その夜はパントージャのものとなった」などと試合を振り返っており、「日本のUFC王者誕生は依然として叶わず、アサクラもその道を切り開こうとしたものの、今回は実現できなかった」と説いている。
また、朝倉の試合後でのコメントを掲載。「今回は達成できませんでした。でも、絶対に這い上がって王者になります。私はいつもそうしてきましたし、できるまで続けます。もっと強くなって戻ってきます」などと語った言葉を記した上で、同メディアは「31歳の彼は、自らの活躍の場がいずれ来ると信じているようだ」と綴っている。
さらに、「アサクラ(21勝5敗)はこれまでにも敗北から立ち直ってきた姿を見せており、特に2020年にキョウジ・ホリグチにタイトルを奪われた後、UFC移籍前の最後の試合でフアン・アーチュレッタを破りベルトを奪還したシーンは記憶に新しい」とこれまでの足跡も紹介している。
同メディアは、今後を展望し、「敗北したデビュー戦の後、ランキング入りのスタートを切れるかどうかに注目だ。なお、元WSOF王者のマルロン・モラエスが、2017年にUFCデビュー戦で敗北した後、バンタム級のランキングに名を連ねた例がある」として、朝倉のUFC次戦以降へ期待を込めた。
初戦で敗れたとはいえ、朝倉本人からは継続参戦へ、そしてタイトル獲得への強い想いが発せられている。過去の逆境を乗り越えてきた経験が、ここからの道のりを力強く後押しするはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]