王座獲得のピアストリが6勝目のポール・トゥ・ウインで締めくくる。佐藤万璃音は17位【FIA-F2第8戦アブダビ レース3】

2021年12月12日(日)19時17分 AUTOSPORT web

 12月12日(日)、2021年FIA-F2第8戦アブダビのフィーチャーレース(決勝レース3)がヤス・マリーナ・サーキットで開催され、オスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)がポール・トゥ・ウインで今季6勝目。佐藤万璃音(トライデント)は17位だった。


 周回数は33周。ヤス島のコンディションは気温25.4度、路面温度31.4度。路面はドライで1回のタイヤ交換が義務付けられている。


 予選結果がスターティンググリッドに適応されるレース3ではピアストリがポールスタートに。2番手はジャック・ドゥーハン(MPモータースポーツ)、3番手に周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)、4番手はロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)、佐藤は14番グリッドから発進する。


 日本時間18時00分にフォーメーションラップが開始されレースがスタート。ピアストリが抜群のスタートで後続を引き離し、ドゥーハンと周は牽制しながらターン5を通過する。


 周とバトルをしながらターン9のアウト側を走行していたドゥーハンはコース外側にオーバーシュート、復帰の際に周を避けようとステアリングを切るも単独スピンしコースオフ。リヤからバリヤに接触しマシンを壊してしまい、リタイアに。マシン回収のためセーフティカー(SC)が4周目まで続くことになった。


 ピアストリ、周、シュワルツマンというトップ3のオーダーで5周目からレース再開。このまま順位は変わらず8周目まで終了、レースが動き始めたのはスーパーソフトタイヤスタート勢がタイヤ交換を決断した9周目から。


 トラブルフリーで走行していたマシンの中で先陣を切ってピットインしたのは、3番手のシュワルツマン。翌周にはトップのピアストリと2番手の周もミディアムタイヤに交換。ピアストリは12番手で復帰し暫定首位はテオ・プルシェール(ARTグランプリ)となった。


 15周目、最終コーナーのポールが外れホームストレートの中央付近に転がってしまう。転がった場所が最終コーナーのレコードラインからは大きく離れていることからか、バーチャル・セーフティカー(VSC)は入らず。17周目にコースマーシャルの手によって回収されている。


 膠着状態が続いたレースは24周目、ミディアムスタートのクレモンテ・ノバラック(MPモータースポーツ)とアレシオ・デレッダ(HWAレースラボ)がピットインしタイヤ交換。翌周には暫定3番手を走るマーカス・アームストロング(ダムス)もスーパーソフトに履き替える。この時点でピアストリは暫定6番手まで順位を回復した。


 27周を終了したタイミングで暫定トップのプルシェールがタイヤを交換。シュワルツマンの4秒後方、実質4番手でコースに復帰しフレッシュなタイヤを武器に猛プッシュする。28周目終了時点でトップ2台がピットインしたことでピアストリが見た目上の首位に返り咲く。


 29周目時点のオーダーはピアストリ、2.988秒後方に周、さらに約4秒後ろからシュワルツマン、さらにその3秒後ろにプルシェールとなった。


 プルシェールはシュワルツマンよりも2秒速い1分37秒台で周回。表彰台が手に届くかと思われた矢先、8番手を走行していたリアム・ローソン(ハイテックGP)がマシントラブルでストップ。VSCが入りバトルは一時休戦となるが、トップが32周目に入るタイミングでVSCは解除される。


 もっともペースが良かったのはフェリペ・ドルゴヴィッチ(ユニ・ヴィルトゥオーシ)だ。VSCの直前にプルシェールを攻略し、DRSを使用してシュワルツマンを抜き去り3番手に浮上。シュワルツマンはペースを保てずプルシェールにも交わされてしまった。


 そしてレースはピアストリが盤石の走りでポール・トゥ・ウイン。レース前に王座が確定していたシーズンを優勝を締めくくった。2位には来季アルファロメオからF1デビューする周、タイヤ戦略を的中させたドルゴヴィッチが3位を奪取しここまでが表彰台。佐藤は17位で完走している。


 ドライバーズポイントランキングはピアストリが王座を獲得。2位シュワルツマン、3位に周、4位ティクトゥム、5位プルシェールとなった。


■FIA-F2第8戦アブダビ フィーチャーレース(決勝レース3) 暫定リザルト





































































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
12O.ピアストリプレマ・レーシング33LAP
23周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ3.288
34F.ドルゴヴィッチユニ・ヴィルトゥオーシ8.242
410T.プルシェールARTグランプリ9.977
51R.シュワルツマンプレマ・レーシング13.333
65D.ティクトゥムカーリン19.116
717M.アームストロングダムス19.775
88J.ビップスハイテックGP22.555
921R.ボシュングカンポス・レーシング26.415
1014R.フェルシュフォーチャロウズ・レーシング・システム27.242
116J.ダルバラカーリン30.007
1224B.ビシュカールトライデント32.619
1316R.ニッサニーダムス37.305
1412C.ノバラックMPモータースポーツ37.836
159C.ルンガーARTグランプリ40.446
1615G.サマイアチャロウズ・レーシング・システム41.040
1725佐藤万璃音トライデント42.341
1820O.コルドウェルカンポス・レーシング43.846
1923A.デレッダHWAレースラボ1’20.339
207L.ローソンハイテックGP4Laps
22J.ヒューズHWAレースラボDNF
11J.ドゥーハンMPモータースポーツDNF

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