大谷翔平、驚愕の“994億円後払い”に渦巻く批判 米記者からは擁護の声「オオタニを嫌うべきではない。彼は球界の敵じゃない」

2023年12月12日(火)11時14分 ココカラネクスト

ドジャース移籍で話題を呼んだ大谷。しかし、彼の来季年俸が200万ドルという驚きの契約が明るみになった。(C)Getty Images

 驚きの契約形態が話題となっている。現地時間12月9日にドジャース移籍を発表した大谷翔平のそれだ。

 今オフにエンゼルスからフリーエージェントとなった大谷。激しい争奪戦を制したドジャースとの間に結ばれたのは、10年総額7億ドル(約1014億円)というエポックメーキングな契約だ。スポーツ史においても最大の契約金となったわけだが、何よりも特徴的なのは総額7億ドルの大半が後払いとして支払われるという形態だ。

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 後払いの内訳も衝撃的なものとなった。現地時間12月11日に米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が伝えたところによれば、年平均の年俸7000万ドル(約102億3000万円)のうち、6800万ドル(約99億4000万円)の支払いを延期。来季から契約満了となる2033年までは、年俸200万ドル(約2億9000万円)になるというのだ。

 まさに前代未聞である。とはいえ、これによってドジャースはぜいたく税対策が可能となった。大谷の年俸を抑え、チーム全体の年俸を下げることで、コストを削減。余った資金を補強に回せるのだ。興味深いのは、これを大谷側が「アイデアとして求めた」(米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者)という点だ。

 驚きの97%後払いという事実が明るみになり、批判も噴出した。ネット上では「何でもありじゃないか」「完全におかしい」と大谷とドジャースを問題視する意見が相次いで上がった。ただ、現在の労使協定において、後払いの金額や年俸の割合などは定められていない。最終的に7億ドルを手にする大谷はルールに違反していないのである。

 無論、ルールの“抜け穴”を巧みに突いた契約を称える記者もいる。ドジャースの専門サイト『Dodgers Digest』に寄稿するブルース・クンツ氏は「ショウヘイ・オオタニはプロスポーツ史上最大と言っていいチームファーストの契約を結んだ」とし、「正気の沙汰とは思えない。契約金の数字に心が折れそうになったが、とにかくすごい。ドジャースがオオタニと結んだのは、チームの他の選手への支出能力にほとんど影響を与えない契約だ」と驚嘆した。

 また、IBWAA(全米インターネット野球記者協会)のメンバーでもあるクリス・クレッグ記者は、自身のX(旧ツイッター)に「ショウヘイ・オオタニを嫌うべきではない」と投稿。「この契約を許したぜいたく税制度の抜け穴を憎むのは勝手だが、オオタニは悪役でもなければ、球界の敵なんかじゃない」と批判に異を唱えている。

 ここから10年間、ドジャースのために年俸200万ドルで臨む大谷。その契約に対する反響はしばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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