箱根駅伝連覇へ青学大が壮行会 エース太田「オレが勝たせてやる」 原監督「あいたいね大作戦、スタート!」
2024年12月12日(木)13時4分 スポーツ報知
壮行会で応援をお願いする原晋監督(カメラ・竹松 明季)
第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年連続8度目の優勝を目指す青学大は12日、東京・渋谷区の青山キャンパスで壮行会に参加した。昼休みに集まった学生、付属の高校生、卒業生、教職員に向かって、原晋監督(57)が「本日は12月12日。イチ、ニ、イチ、ニとランニングの日に多くの方が集まっていただき、ありがとうございます」とあいさつ。続いて「優勝してチーム全員で笑顔で喜びあいたい。いつも応援してくれる学生の皆さんと喜びあいたい。名付けて『あいたいね大作戦』です! 『あいたいね大作戦』スタートです!」と叫ぶと、大歓声がキャンパスに響いた。
大学卒業を機に引退し、出身地のテレビ局の福井放送にアナウンサーとして入社が内定している田中悠登主将(4年)は「今年もこの季節がやって参りました。本日は清水寺で今年の漢字が発表されます。私が選ぶ漢字は『笑』です。今年のいチームスローガンは『大手町で笑おう』です。大手町でみんなで笑いあいたいと思います。応援よろしくお願いします」と、まさにアナウンサーらしく快活に抱負を明かした。
前回3区で日本人歴代最高タイムで区間賞を獲得し、優勝に大きく貢献した太田蒼生(4年)は「オレが勝たせてやる、というつもりで頑張ります。最後は区間新記録を出して終わりたい」と力強く話した。
10日に出場21チームの登録選手16人が決定。「ベストメンバーです」と原監督は胸を張って話す。 前回2区で歴代4位(日本人歴代2位)の1時間6分7秒の好記録で区間賞を獲得した黒田朝日(3年)、同3区区間賞の太田、同5区で区間新の区間2位と好走した若林宏樹(4年)、同6区2位の野村昭夢(4年)と主要区間で確固たる実績を持つ選手をはじめ、同1区9位の荒巻朋熈(3年)、同8区区間賞の塩出翔太(3年)、同10区2位の宇田川瞬矢(3年)と前回の優勝メンバー7人全員が順当に登録メンバーに名を連ねた。
今季絶好調の鶴川正也(4年)は4年目にして初めて登録メンバー入り。6月の日本選手権5000メートルでは屋外レース日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51で走破。出雲駅伝1区、全日本駅伝2区で区間賞を獲得した。「箱根も必ず区間賞を取って優勝に貢献します」と鶴川は表情を引き締めて話す。
主将の田中、白石光星(4年)と頼りになる上級生もメンバー入りした。
さらに新戦力の1年生も充実。世田谷ハーフマラソンを優勝した安島莉玖、旭化成時代に全日本実業団駅伝で史上最多の10回の区間賞を獲得した佐藤市雄さんの孫の佐藤愛斗、黒田朝日の弟の然、チーム1年生で1万メートル最速の28分37秒01の自己ベスト記録を持つ小河原陽琉の4人が16人の登録メンバーに入った。連覇に向けて、盤石の布陣となった。
この日の壮行会ではユニホームサプライヤーのアディダスが制作した小旗が学生に配られた。「大丈夫、いける。」と記された約250本の小旗が威勢良く降られ、選手を応援した。
今季、学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月14日)、第2戦の全日本大学駅伝(11月3日)はいずれも国学院大が快勝し、駒大が2位、青学大が3位だった。青学大は出雲路、伊勢路では国学院大、駒大に遅れを取ったが、得意の箱根路では、やはり優勝候補に挙がる。「3強」を中心に、城西大、中大、創価大も上位争いに加わる力を持ち、激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。
青学大の登録メンバー16人は以下の通り。
太田 蒼生(4年)
白石 光星(4年)
田中 悠登(4年)
鶴川 正也(4年)
野村 昭夢(4年)
若林 宏樹(4年)
荒巻 朋熈(3年)
宇田川瞬矢(3年)
黒田 朝日(3年)
佐藤 有一(3年)
塩出 翔太(3年)
平松 享祐(2年)
安島 莉玖(1年)
小河原陽琉(1年)
黒田 然 (1年)
佐藤 愛斗(1年)