ポルシェが2021年のワークスドライバーを発表。6名が去り、ニール・ジャニがWEC復帰

2020年12月13日(日)9時44分 AUTOSPORT web

 12月12日、ポルシェは2021年のワークス(ファクトリー)ドライバーを発表した。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTLMクラスから2020年限りで撤退する影響もあってか、6人のドライバーがリストから姿を消している。


 この6人には、ともに元LMP1ドライバーであったアール・バンバーとニック・タンディが含まれている。バンバーはGT3のカスタマーチームをサポートする新たな役割に移行し、タンディはすでに発表されているとおりIMSAのGTLMクラスに参戦するコルベット・レーシングへと移籍する。

IMSAのコルベット・レーシングへと移籍が決まっているニック・タンディ


 ふたりとともにファクトリードライバーの任を解かれるのは、パトリック・ピレ、スベン・ミューラー、ディルク・ベルナー、マイケル・クリステンセンの4名。


 ただしポルシェはこれら6名のドライバーについて、2021年のレースイベントにおいて「ポルシェから出場する可能性が依然ある」ともしている。


 バンバーとクリステンセンは、ワークスドライバー契約が来季も続くフレデリック・マコヴィッキとともに、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパへとエントリーすることになるという。


 一方でフォーミュラEに参戦するパスカル・ウェーレインが新たに、22歳のトマス・プライニングが『ポルシェ・ヤング・プロフェッショナル』から昇格する形で、14名へと減らされたワークスドライバーのリスト入りを果たした。


 ポルシェは合わせて2021年のWEC世界耐久選手権LMGTEプロクラスのラインアップも発表。クリステンセンに代わって元LMP1ドライバーのニール・ジャニが、ケビン・エストーレと組んで92号車ポルシェ911 RSRをドライブすることになった。

LMGTEプロクラスでのWEC復帰が決まったニール・ジャニ


 ポルシェはマンタイ・レーシングのサポートのもと、引き続き2台のファクトリーカーをGTEプロクラスに投入する。91号車のラインアップはジャンマリア・ブルーニ/リヒャルト・リエツで変更はない。


 ジャニはポルシェLMP1チームのレギュラードライバーとして4シーズンにわたってポルシェ919ハイブリッドをドライブし、2016年にはル・マンで優勝。その後レベリオン・レーシングからWECに参加したのち、フォーミュラEに出場していた。


 ポルシェが発表した、2021年のワークスドライバーは、以下のとおり。


■ポルシェ ワークスドライバー(年齢/国籍)


ジャンマリア・ブルーニ(39/イタリア)
マット・キャンベル(25/オーストラリア)
ロマン・デュマ(42/フランス)
ケビン・エストーレ(32/フランス)
マテュー・ジャミネ(26/フランス)
ニール・ジャニ(36/スイス)
リヒャルト・リエツ(36/オーストリア)
パトリック・ロング(39/アメリカ)
アンドレ・ロッテラー(39/ドイツ)
フレデリック・マコヴィッキ(40/フランス)
トマス・プライニング(22/オーストリア)
シモーナ・デ・シルベストロ(32/スイス)
ローレンス・ファントール(29/ベルギー)
パスカル・ウェーレイン(26/ドイツ)

ジャニは先日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦セブリング12時間レースでGTEデビューを果たしている

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