ディナモ・ザグレブ金子拓郎が去就語る「代理人と…」日本人選手加入熱望も

2023年12月16日(土)9時18分 FOOTBALL TRIBE

金子拓郎 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌からディナモ・ザグレブへ期限付き移籍中のMF金子拓郎は、今月17日に行われるクロアチア1部リーグ第19節ハイドゥク・スプリト戦でのスタメン出場が期待されている。その金子がリーグ首位クラブとの直接対決を前に、日本人選手の特徴や自身の去就について語っている。


 金子は今年7月にディナモへ1年レンタルにより加入。シーズン開幕当初は出場機会に恵まれなかったが、9月末の国内カップ戦で移籍後初ゴールを挙げると、その後は徐々に出場時間が増加。今月4日に行われたクロアチア1部リーグ第17節のNKスラヴェン・ベルポ戦で2アシストをマークすると、14日開催のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)バルカニ戦でも2ゴールを演出している。


 今やディナモの攻撃陣に欠かせない存在となった金子。15日にクラブ公式の記者会見に出席した際、現地記者から「札幌をはじめJリーグクラブに、ディナモにとって良い補強となりそうな選手はいるか?」と問われると、「特に個人の名前というのはないですけど」と前置きした上で「日本人選手は本当に技術が高くて、世界で通用している選手も多いですし、誰でも来てくれたら嬉しいです」と、日本人選手の良さをアピール。


 クロアチア1部リーグに対する印象について「クロアチアリーグには背が高くて、身体能力が高い選手が多いので、僕は技術とスピードで上回っていかないといけないと思います。ディナモに対しては、ほとんどの対戦相手が引いて守備ブロックを敷くので、そこはひとつ難しいポイントかなと思います。ただ日本の場合は、どのクラブも常に勝利を狙っているので、そうではないですね」と語っている。


 金子の去就を巡っては、クロアチア紙『Sportskenovosti』が今月6日に「ディナモが金子を完全獲得するのは確実だが、“確実”というのは条件付きだ。怪我のリスクを考慮して、買い取りオプション行使はシーズン終了の1カ月前に合意するのが一般的だ」とリポート。


 クロアチアメディア『Germanijak』は、ディナモが札幌に40万ユーロ(当時約6200万円)のレンタル料を支払っていることを伝えた上で、買い取りオプションは100万ユーロ(約1億6000万円)であると報じている。


 ディナモへの完全移籍が噂される中、金子本人は来季以降の去就について「特に自分には話が無いので、どうなるのか分かりません。もしかしたら代理人と何か話し合いがあったかもしれませんが、僕には分かりません」と述べつつ、「完全移籍できるように頑張りたいです」とコメントを残した。

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