ニッサン・フォーミュラEが初のGen3テストを終える。フェネストラズ「マシンの限界を学べた」

2022年12月19日(月)18時23分 AUTOSPORT web

 12月13〜16日にスペインのリカルド・トルモ・バレンシア・サーキットで開催された2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9の公式プレシーズンテスト。シーズン9から『ニッサン・フォーミュラEチーム』として参戦する日産自動車がテストを終えてのコメントと、開幕戦への意気込みを語った。


 バレンシア・サーキットで行われたフォーミュラEの公式プレシーズンテストで、ニッサン・フォーミュラEチームの新“Gen3”マシン『ニッサンe-4ORCE 04』をドライブしたノルマン・ナトとサッシャ・フェネストラズ。


 両ドライバーとも1月14日にメキシコシティで行われる開幕戦を前に好タイムを記録し、シーズン9から導入される新型シャシー“Gen3”の多くのデータを収集した。テストを通じて鋭い走りを見せたナトは3日目のセッション5で総合トップタイムを記録し、フォーミュラEに初めてフル参戦するフェネストラズもルーキーながらノーミスでテストを終えている。


 まずセッション5で総合トップタイムを記録したナトは「今回のテストの重要なポイントは新しい技術に慣れ、クルマの状態を知ることだった」とテストを振り返った。


「特に3日目はタイムシートのトップに立つことができたから、素晴らしいポテンシャルを発揮することができたと思う。改善すべき点はまだあるけれど、それも想定内だ」


「分析をしっかりと行いメキシコに向かう。ここ数週間、ハードに準備してきたチームの仕事ぶりに感謝したい。しばらく休んで、シーズン開幕に向けてフレッシュな状態で臨みたいと思っているよ」

ノルマン・ナト(ニッサン・フォーミュラEチーム)


 また、来季シーズン9からフォーミュラEフル参戦を果たすフェネストラズは「ルーキーの僕にとっては大切なテストだったし、本当に良い試走ができた」とテストに満足したようだ。


「大きな問題はなかったし、多くを学ぶことがでた。今までとドライビングスタイルを変える必要があるから、慣れるまでに時間はかかると思うけれど、マシンのフィーリングは良いし、良いラップタイムも記録することができた」


「重要なことは、マシンの限界がどこにあるのかを学べたことだね。チームともうまくいっているし、テストもたくさんこなしているから、(開幕戦の)メキシコが待ち遠しい。シーズンの開幕が本当に楽しみだよ」


 そしてニッサン・フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼、ニッサン・フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ・ヴォルペも、テストは「全体的に上出来だった」と振り返り、シーズン9に向けて意気込みを語った。


「どのチームにとっても新しい技術に慣れることはチャレンジングなことだけど、私たちは多くの良い感触を得ることができた。初日はセットアップに集中し、2日目と3日目でパフォーマンスの向上を目指したけど、ナトは常にトップ10に入り、セッション5では最速タイムも記録した。さらにフェネストラズはマシンにも慣れて経験を重ねている」


「マシンの性能は仕上がりつつあり、引き続きいくつかの点を改善しながら、メキシコに向けてベストな状態にしていく。素晴らしい仕事をしてくれているチームとクルーに感謝したい。開幕戦はもうすぐだけど、クリスマス休暇でしっかりと充電をして、新シーズンに備えたいと思う」


 2021/2022年シーズン8ではチームランキング9位と苦戦を強いられたニッサン。ナトとフェネストラズにドライバーラインアップを一新し、桜のカラーリングをまとった“ニッサン・フォーミュラEチーム”として初年度となるシーズン9のレースに期待したい。

サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)
サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)
ノルマン・ナト(ニッサン・フォーミュラEチーム)

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