クロアチアに負けた日本代表の問題点を大物OBが指摘!「はっきりとしたメッセージが欲しかった」

2022年12月20日(火)20時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 カタールワールドカップは、アルゼンチンが36年振りの優勝を飾るという劇的な幕切れとなった。

 そのアルゼンチンと決勝で最後まで渡り合い連覇への意地をみせたフランス、さらには4強にアフリカ勢として初めて勝ち残ったモロッコの躍進など、大会最終盤まで大きな盛り上がりが続いた。

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 そして、優勝候補のドイツ、スペインを破った日本も、大会序盤では一躍ダークホースとして注目を集め「死の組」を首位で突破した勢いをそのままに、初のベスト8進出にも大きな期待が寄せられていた。しかし、ノックアウトステージではクロアチアの前にPK戦の末、敗退。試合内容もどこか消化不良のまま、「新しい景色」を観ることなく大会を去っている。

 4度目の挑戦でもベスト8の壁を破れなかった今大会の日本の戦い方について、Jリーグでも長く活躍し、オリンピックにも出場した代表大物OBが、私見を述べている。

「あのクロアチアだったらチャンスはあった」

 そうコメントしているのは現役時、横浜フリューゲルスやヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)で活躍し、アトランタ五輪にも出場した前園真聖氏だ。松井大輔氏のYouTubeチャンネル『松井大輔 / Daisuke Matsui』において、クロアチア戦の展開を改めて論じている。

 12月17日配信となった「鹿児島実業の前園先輩登場で、激闘のカタールW杯を語る!2人が選ぶ日本代表のMVPは?」にゲスト出演した前園氏は、クロアチア戦が今大会で初めて先制したゲームだったとして「『日本が先制した後どうするか』をみていた」と振り返った。

 その上で「先に点を獲ってどうするかという時に、そこで少し迷いというか、ノッキングの様な……。あの感じがもったいなかった」として、先制後に押し込むシーンがみられなかったことを悔やんだ。

 その後、松井氏から後半の戦い方をどうすべきだったかを問われると「俺はもう1点を獲りに行ったらよかったと思うんですよ」として、さらに「(選手交代による)はっきりとしたメッセージが欲しかった」と見解を述べている。

 また、大会を通してウイングバックとしての起用が続いた三笘薫についても「今大会をみても三笘からチャンスを作っていた。(クロアチア戦でも)ハーフウェーラインから高い位置でプレーさせた方が絶対良いと思った」と語っており、加えて3バックのまま変わらなかったシステムも「試合の流れや状況での可変が出来なかった」と指摘した。

 一方で、敗退後も各方面からさまざまな異論を呼んだPK戦に関しては「特にないですよ。『決められなかった』『相手のキーパーも上手かった』そこだけなんで」と言葉を並べながら「PK戦の前に試合を決めるべきだった。もっと勝負に出ても良かったのかなと思ってますね。結果論ですけど」と心境を吐露している。

 攻撃面において、積極的な姿勢が勝負どころで足りなかった点だと分析する前園氏。これまでも語られてきた、自らが主導権を握って相手ゴールに迫るサッカーを構築することが、この4年間の大きな課題となるようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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