“韓国の至宝”の「大谷と比較にならない」発言に母国紙も感嘆 揺るがなかった態度に「謙虚な姿勢を見せた」

2023年12月22日(金)6時0分 ココカラネクスト

大谷との「比較」に意見を求められたイ・ジョンフ。しかし、彼は敬意を欠くことはなかった。(C)Getty Images

「大谷選手と自分は比較にならないです。僕は自分のやることだけを頑張ればいいと思っています。そうやって(大谷と)くっつけてくださっても、肩を並べられる選手ではない」

 これは去る12月19月(現地時間)にメジャーリーグの名門ジャイアンツと6年1億1300万ドル(約163億8500万円)の契約を結んだイ・ジョンフが、韓国へ帰国した際に、母国メディアの前で口にした言葉だ。以前から米球界で異彩を放つ二刀流スターに「一番かっこいい」と敬意を表してきた25歳は、あらためて憧れを口にしたのである。

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 同じ野球人として異次元の活躍を続ける大谷への率直な想いを語ったイ・ジョンフ。さらに「大谷選手は世界的に見ても一番野球が巧い選手だと思います。でも、僕はまだ(メジャーで)始める段階なので比較にならない」とも続けた。日韓を代表するスターを比較しようとしたメディアを制した格好となった。

 今オフにポスティングでメジャー契約を勝ち取ったが、メジャーでは“ルーキー”という立場になる。ゆえに地に足をつけ、きっちりと己を見据えた。そんな球界の“至宝”の言動には、韓国国内でも評価がより一層高まっている。

 日刊紙『スポーツ東亜』は、「イ・ジョンフと大谷の対決構図は、国内外の多くのメディアにとって大きな関心事だった」としたうえで、「大谷選手と自分は比較にならない」というイ・ジョンフの言葉を「彼は答えに慎重を期した」と分析した。

「イ・ジョンフは自らを『大谷と比較にならない』と語り、謙虚な姿勢を見せた。記者会見での彼の態度は一貫していて、世間での関心の大きさに理解を示しつつも、大谷と無理やり絡めようとされることを極力避けたいようだった」

 さらに「大谷に匹敵するか、もしくは近づくためにはメジャーで“定着できる”という実績を残さなければいけない」と論じた同紙は、「日本のスターは2018年のルーキーイヤーに打率.285、22本塁打、61打点、59得点、10盗塁、OPS.925の成績を残している」と大谷の“新人時代”のデータを紹介している。

 かつて中日の助っ人として活躍したイ・ジョンボムを父に持つサラブレッドは、果たして、世界最高峰の舞台でどれだけの成績を残せるか。決して驕らない謙虚さを持つ25歳の活躍に注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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