新潟、MF三戸舜介のオランダ移籍を正式発表「三戸ちゃんから、三戸さんと呼ばれるように…」

2023年12月22日(金)10時48分 サッカーキング

アルビレックス新潟の三戸舜介 [写真]=金田慎平

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 アルビレックス新潟は22日、同クラブに所属しているMF三戸舜介がエールディヴィジ(オランダ1部リーグ)のスパルタ・ロッテルダムへ完全移籍することを発表した。

 既にスパルタ・ロッテルダム側からは21日の時点で発表されていた三戸の移籍が、今回新潟側からも正式に伝えられた。スパルタ・ロッテルダムの発表によると、契約期間は2028年6月末までの約4年半だという。三戸は今月末にオランダへと渡り、現地時間の来年1月2日よりチームに合流する予定だと明かされていた。

 三戸は2002年9月28日生まれの現在21歳。両サイドや中央の2列目を主戦場とするアタッカーで、豊富な運動量や高いドリブル突破力などを武器としている。そんな三戸はJFAアカデミー福島の出身で、2020年に新潟に特別指定選手として登録されると、翌年2月に正式に入団。加入初年度から出場機会を確保し、明治安田生命J2リーグでは25試合出場2得点を記録。翌シーズンは明治安田生命J2リーグ24試合の出場で6ゴールをマークし、新潟のJ2優勝とJ1自動昇格に大きく貢献した。

 在籍3年目を迎えた2023シーズンは、自身初となるJ1の舞台への挑戦だったが、新潟の攻撃陣をけん引する存在に君臨。明治安田生命J1リーグでは31試合の出場で4ゴールを記録し、ベストヤングプレーヤー賞にも選出された。また、JリーグYBCルヴァンカップでも1試合、天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会でも3試合のピッチに立った。新潟での通算成績は公式戦通算86試合出場13ゴール。また、各年代別の日本代表にも名を連ねており、現在はパリ・オリンピックを目指すU−22日本代表の一員としても活躍している。

 完全移籍に際し、三戸は新潟を通してコメントを発表。新潟で過ごした3年間を振り返るだけでなく、移籍を決めた際の率直な心境も明かし、ファン・サポーターへ感謝の言葉を綴った。

「アルビレックス新潟が自分のことを迎え入れてくれたことが、すべての始まりだと思っています。とても素晴らしいクラブの雰囲気の中、成長を求めて努力し続けるチームメイトと切磋琢磨してきました。だからこそ、今があります。本当にこのチームを選んで良かったです」

「自分にとって、プロサッカー選手になることはひとつの目標でした。プロとして歩み始めたとき、自分が海外でプレーすることは、ぼんやりとした夢でしかありませんでしたが、日本のトップレベルや世界のレベルを体感するほどに、もっと上に行きたいと感じ、夢はいつの間にか目標となっていました」

「そして、このたびいただいたチャンスに挑戦したいと強く思い、一度きりの人生だからと海外でプレーすることを決断いたしました。新潟で培ってきたものを発揮しながら、チームの信頼の獲得や試合出場を目指し、しっかりと結果を残してチームの勝利に貢献したいです」

「また、新潟サポーターの一人ひとりに感謝したいです。世代別の日本代表の活動に参加しているとき、共に参加した選手たちから、『新潟サポーターはすごいね』と、よく言われました。そのたびに嬉しい気持ちになりましたし、新潟を誇らしく感じることができました。そんな皆さんが、ホームでもアウェイでもつくり上げてくださる一体感や熱気に触れ、プレーで応えたいと思いながら戦ってきたつもりです」

「自分がアルビレックス新潟を離れることに、いろいろな意見があると思います。正直に言うと、大好きな新潟を離れることは本当に寂しいです。それでも、目指していた場所に挑戦することを決めました。わがままかもしれませんが、これからも応援してほしいです。三戸ちゃんから、三戸さんと呼ばれるように、がんばってきます!3年間、本当にありがとうございました!」

 三戸が加入するスパルタ・ロッテルダムは、エールディヴィジで過去6度、KNVBカップ(国内カップ戦)で過去3度の優勝を誇る“古豪”だ。今シーズンのエールディヴィジではここまで16試合を消化し、6勝4分6敗の勝ち点「22」で7位につけている。2022年7月からは、三戸と同じく“パリ五輪世代”のFW斉藤光毅がロンメルSK(ベルギー)からのレンタル移籍で加入している。


【動画】ベストヤングプレーヤー賞にも輝いた三戸舜介のプレー集

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