リヴァプール対アーセナル、今週末はプレミア頂上決戦!?

2023年12月23日(土)0時20分 サッカーキング

頂上決戦を迎えるリヴァプール(左)とアーセナル(右)[写真]=Getty Images

写真を拡大

 今週末のプレミアリーグは頂上決戦。優勝争いを占う大一番が待っている。
 クリスマスを2日後に控えた23日(土)、リヴァプールが本拠地アンフィールドにアーセナルを迎える。前節を終えた時点で1位と2位による首位攻防戦。これに勝利したチームが首位でクリスマスを迎えるわけだ。
 この結果で何かが決まるわけではない。しかし、今季プレミアリーグの優勝争いにおいて最も重要な一戦の1つであることは間違いない。それでは日本時間の24日(日)午前2:30にキックオフ予定の「リヴァプール対アーセナル」をプレビューしよう。
■クリスマス王者は?

 今季のプレミアリーグの優勝争いは混戦模様だ。史上初の4連覇を目指すマンチェスター・シティが11月から足踏みをしたせいで、タイトルレースは混沌と化している。前節(17節)を終えた時点で首位アーセナルから5位トッテナムまで、勝ち点6差の中に5チームがひしめき合っている。
 首位アーセナル(勝ち点39)と2位リヴァプール(勝ち点38)が頂上決戦を迎えるころ、恐らくアストンヴィラが暫定首位に立っているはずだ。現在3位の彼らは22日に最下位シェフィールド・ユナイテッドと一足先に試合を行うため、その試合に勝てば彼らが首位に浮上する。そしてリヴァプール対アーセナルが引き分けに終われば、アストンヴィラがクラブ史上初めてプレミア首位でクリスマスを迎えるのだ!
 いずれにせよ、クリスマス王者はこの試合の結果で決まるというわけだ。
■地の利

 無敗優勝を果たした2003-04シーズン以来、20年ぶりのリーグ優勝を目指して首位を走るアーセナルだが、リヴァプールとは相性が悪い。1992年に発足したプレミアリーグにおいて、ほぼ全てのチームに対して好成績を残しているアーセナルだが、対戦成績で負け越している相手が2つだけある。それがマンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールだ。そして成績を見る限り、最も苦手としているのはリヴァプール戦だ。
 これまでアーセナルはプレミアリーグでリヴァプールと62戦して17勝20分け25敗。「勝率27.4%」はアーセナルにとっても最も低い数字となっており、4回に1回しか勝てないのだ。アウェイゲームに限ると、より悲惨な数字となる。これまでアーセナルはアンフィールドでのプレミアリーグの試合で31戦して6勝9分け16敗。勝率はわずか「19.3%」。しかも、最近10度の対戦に限ると、勝率は「0%」だ。
 アーセナルは、まだミケル・アルテタ監督が選手として出場していた2012年9月の試合で2-0の勝利を収めて以降、アンフィールドでのリーグ戦は10試合も勝利から遠ざかっているのだ(3分け7敗)。しかも、その10試合の合計スコアは「12得点34失点」。1試合平均で3.4失点も喫している。アーセナルにとってアンフィールドは、まさに鬼門中の鬼門なのだ・・・。
■勝敗予想


 
 当然、ホームのリヴァプールが優位と見られている。英国ブックメーカー『William Hill』の勝敗オッズを見ると、リヴァプールが勝つオッズは「2.25」。とはいえ、アーセナルが勝つオッズも「2.80」となっており、近年のアンフィールドでの対戦成績ではリヴァプールが圧倒しているが、今回は接戦が予想される。
 一方、データ会社『Opta』のスーパーコンピューターはリヴァプールの勝利を確信しているようだ。1万回のシミュレーションの結果、リヴァプールの勝つ確率は「47.4%」でアーセナルの「25.6%」を大幅に上回っている。
 ブラックバーン時代にプレミア得点王に輝いたこともある元イングランド代表FWクリス・サットンも、リヴァプールが有利と『BBC』にて予想している。「アーセナルは先週のマンチェスター・ユナイテッドよりも勇敢に戦うだろう。とはいえ、シェフィールド・ユナイテッドの方がマンチェスターUより攻撃意識を見せるだろうしね」と、アンフィールドで守備的に戦ってゴールレスドローを演じたマンチェスターUを揶揄。そのうえで「リヴァプールがホームで再び無得点に終わるとは考えにくい」として、リヴァプールの「2-1」の勝利と予想している。
■両エースは?

 注目はFWモハメド・サラーだろう。リヴァプールのエジプト代表アタッカーは、17日のマンチェスター・ユナイテッド戦(0-0)こそ不発に終わったが、それまでホームでのリーグ戦は16試合連続で直接ゴールに関与してきた(ゴールかアシスト)。
 さらに、アンフィールドでのプレミアのアーセナル戦は6試合で「6ゴール・2アシスト」という驚異的な数字を残している! 2-2で引き分けた昨季のアンフィールドでの対戦でも1ゴール。その試合ではPKのチャンスもあったがゴールの枠を外してしまい、勝ち点1に留まった。それでもサラーは昔からアーセナル戦を得意としていたようで、彼が記念すべきプレミア初ゴールを決めた相手がアーセナルだ。アンフィールドで? いいえ、スタンフォード・ブリッジで!
 2014年にバーゼルからチェルシーに加入したサラーは、14年3月のアーセナル戦でプレミア初ゴールをマーク。チェルシーが「6-0」でアーセナルを粉砕した試合だ。サラーはチェルシー時代にプレミアで2得点しかできなかったが、そのうち1点がアーセナル戦なのだ。
 対するアーセナルは、ブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスに期待したい。ジェズスは、シティ時代を含めてリヴァプールとの公式戦で9ゴールに関与(6ゴール・3アシスト)。彼が2017年1月にシティに加入して以降、最もゴールに絡んでいる試合はワトフォード戦(12点)だが、次に絡んでいるのがリヴァプール戦だという。
 アンフィールドでの試合は最近3戦連続でゴールに絡んでおり、昨季も2-2で引き分けた敵地でのリヴァプール戦でゴールを奪っている。そしてジェズスがゴールを決めれば、アーセナルは負けないだろう。というのも、ジェズスはシティ時代を含め、プレミアでゴールを決めた試合には一度も負けたことがないのだ。これまで得点した59試合(計72ゴール)は「54勝5分け0敗」だ!
 果たして、今回のプレミア頂上決戦はどちらに軍配が上がるのか? アンフィールドでの大一番に注目したい。
(記事/Footmedia)

サッカーキング

「プール」をもっと詳しく

「プール」のニュース

「プール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ