まるで「平成ゴジラ」? 原宿・東郷神社の「変わった狛犬」が、実は狛犬じゃなかった話

2024年1月14日(日)20時0分 Jタウンネット

東京・原宿の東郷神社に、変わった形の狛犬がある——そんな噂を聞きつけたJタウンネット記者。現地へ向かうと、確かに馴染みのない姿の像が待っていた。

なんだかカクカクしていて、ゲームに出てきそうな形。ちょっとロボットぽさを感じる。

こちらは境内の「潜水艦 殉国碑」の右側に置かれているもので、左脇にも同様の像が。

インターネット上で同じ像を見た人からは、こんな意見が寄せられている。

「カクカク気味な変わった狛犬」
「東郷神社に居る、謎にポリゴン風味の大変個性のある狛犬。めちゃくちゃ良くないですか? お顔に平成ゴジラみがある」
「妙に抽象的な狛犬が珍しい」

確かに、こんな狛犬見たことない。そう思って東郷神社の権禰宜・関秀充さんに尋ねると......。

「よく狛犬と言われるのですが...」

「よく狛犬と言われるのですが、獅子像です」

権禰宜・関さんはそう答えた。この「獅子像」というのも、ふだん狛犬とセットになっている獅子ではなく、動物のライオンを模したもの、という意味だ。

神社に狛犬と獅子が置かれるのは魔除けなどのためと言われるが、ライオン像を置くのは何故か?

関さんによると、ライオンの像たちはもともと、1921年に東京・築地の海軍参考館(現在の国立がん研究センター 築地キャンパスがあるところ)の前に建てられた「有栖川宮威仁親王銅像」の台座の四隅に設置されていた。

それが戦後になって高松宮宣仁親王によって下賜され、東郷神社にやって来たのだという。

4隅にあった4体ともが現在東郷神社にあり、「潜水艦 殉国碑」の両脇と、参道に設置されている。彼らは英国・ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念柱を囲む4つのライオン像を参考に作られたらしいが......。

なぜこんなカクカクしているのかは「わからない」とのことだった。

Jタウンネット

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