寒いけどほてる!冬のホットフラッシュをラクにする4つの対処法

2024年1月21日(日)17時20分 ココカラネクスト

「寒さを防ごうと厚着したのに、汗をかいてしまう…」
「急に暑くなる症状を防ぐ方法はないの?」

冬場は暖かい室内で過ごしたり、厚着したりすることが多くなります。体温調整が難しくなり、ホットフラッシュによる急な発汗やほてりにどう対処すればいいか悩んでいる人も多いのでは。汗をかいたまま放置していると、風邪など体調を崩しかねません。

そこで、今回は冬のホットフラッシュへの対処方法を3つ紹介します。

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1.冬に感じる暑さの原因は更年期によるホットフラッシュかも?

ホットフラッシュは、更年期に起こる代表的な症状のひとつで、上半身ののぼせやほてり、発汗などを伴います。冬にホットフラッシュが起きると、本来であれば寒さを感じるはずなのに、暑くて汗をかいてしまう場合もあります。

ホットフラッシュが起こる原因は、更年期に起こるエストロゲンの減少により、自律神経が乱れて血管の拡張や収縮などの働きがうまくいかなくなるからです。血流による体温の調節機能に不具合が起きて、寒さの厳しい冬にも関わらず暑さを感じるのです。

2.着脱しやすい服装など、冬のホットフラッシュへの対処法

寒さで着こみたくなる冬場は、どのようにホットフラッシュに対処すればいいのでしょうか。

ここでは、すぐにできる対処法と、自律神経を乱さないために欠かせない生活習慣の整え方を説明します。

2-1.服装を工夫する
まずは、着脱しやすい服を着るようにしましょう。たとえば、見られてもおかしくないTシャツを下着の上から着て、その上にカーディガンやセーターを着用するといいでしょう。

そうすると、ホットフラッシュで暑くなっても、上着を脱いですぐに涼しい服装に変更できます。汗をかいたときに備えて、替えの下着やハンドタオルなどを準備しておくのもおすすめです。

2-2.腹式呼吸をする
ホットフラッシュは自律神経の影響で、からだが緊張状態になったときに起こります。そのため、腹式呼吸をしてリラックスすると、体温の上昇が落ち着く可能性があります。

次の手順で腹式呼吸を実践してみましょう。

(1)ラクな体勢で座る
(2)腹部に手を当てる
(3)腹部に当てた手で膨らみを感じながら、ゆっくりと息を吸う
(4)息を吸いきったら、腹部が凹んでいることを感じながらゆっくりと息を吐く

ホットフラッシュの予兆を感じた際に腹式呼吸を行うと、体温上昇や発汗などを防ぐ効果が期待できます。

2-3.生活習慣を整える
生活習慣を整えると、更年期による自律神経の乱れを予防できるため、ホットフラッシュが起こりづらくなる効果が期待できます。次のような生活習慣を心がけて、自律神経の乱れを予防しましょう。

●十分な時間、良質な睡眠をとる
●ウォーキングやヨガなどの有酸素運動を習慣にする
●食物繊維やたんぱく質を豊富に含んだバランスのいい食事を心がける
●起床や就寝、食事の時間を一定に保ち規則正しい生活を送る

ホットフラッシュの症状を予防するためにも、以上のようなからだに優しい生活を心がけてください。

3.ホットフラッシュには漢方薬もおすすめ

更年期障害のひとつであるホットフラッシュは、漢方薬で根本改善が期待できます。

更年期症状の治療法としては、女性ホルモンのエストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)が一般的に知られています。しかし、更年期の症状が軽度だったり、他の病気の治療中だったりする場合は、HRTを受けられないこともあります。

そのような場合は、更年期の標準治療として婦人科でも処方される漢方薬を利用するのもおすすめです。

その場合は、ホットフラッシュの原因となる血流や自律神経、ホルモンバランスの乱れの改善にアプローチできる漢方薬を選ぶといいでしょう。

<ホットフラッシュにお悩みの人へおすすめの漢方薬>

・加味逍遙散(かみしょうようさん):疲れやすくイライラしやすい人におすすめです。上半身にたまった熱を冷ますことで、ホットフラッシュの他、気分の落ち込みやイライラなどの精神的な症状にも用いられます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):体格がしっかりしており、のぼせやすい人におすすめです。血行を促進し、上半身にたまった熱を逃すことで、頭はのぼせるのに足は冷えている冷えのぼせの他、肩凝り、めまいなどにも用いられます。

漢方薬は、自分に合ったものを選びましょう。自分の今の状態に合っていない漢方薬を選ぶと、副作用により逆に体調を悪くする恐れがあります。購入の際には漢方に精通した医師、薬剤師などへ相談するのがベストです。

たとえば「あんしん漢方」のような新しい漢方相談サービスでは、AIを活用して自分に合った漢方薬を選んでもらえます。オンラインでの個別相談にも対応しているため、漢方に詳しい薬剤師にスマホで手軽に相談でき、お手頃価格で自宅まで郵送してもらえます。

●あんしん漢方

4.冬のホットフラッシュを乗り越えよう

冬のホットフラッシュは、着脱しやすいように服装を工夫してみてください。そのうえで、腹式呼吸を取り入れたり、生活習慣を整えたりして、急な体温上昇による暑さや発汗を予防しましょう。季節に応じたホットフラッシュ対策をすることが大切です。

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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