千葉、ほとんど島だった 海面をたった15メートル上げるだけで...

2020年1月29日(水)6時0分 Jタウンネット

千葉県は島なのか? と、ネット上を騒がせていること、ご存じだろうか。Jタウンネットでも最近取り上げたばかりだが、読者の関心は相当に高かった。


台風や大雪などの自然災害に遭うと、鉄道や高速道路など交通機関はすぐに寸断され、千葉県と東京など首都圏との行き来はたちまち困難になる。まるで孤島のように感じた経験を持つ千葉県民は、少なくないはずだ。


そんな中、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。


千葉県が島だという説を具現化。海面をたった15m上げると見事に島化。 pic.twitter.com/42XkRllKIm
- DAN杉本 (@DANkashmir3d) 2020年1月26日

海面を15メートル上げると、「見事に島化」したという画像だ。東京都、埼玉県、茨城県のかなり内陸まで、海が入り込み、外海とつながっている。海面が15メートル上昇すると、千葉県は完全に島になってしまうのだ。


投稿者のDAN杉本(@DANkashmir3d)さんによると、「『スーパー地形』アプリの標高パレット機能使用。薄い色の地図は地理院地図。色分けの標高データはスーパー地形データ」とのことだ。


2020年1月26日に投稿されたこのツイートには、1万3000を超える「いいね」が付けられ、目下拡散中である。


「未来予想図」みたい?


前述のツイートにはさまざまな感想が寄せられている。その中には、こんな意見があった。


「縄文海進ですね」
「6000年以上前はこうなっていたそうです」



今から6000年以上前、縄文時代は、現在よりも平均気温が1度から2度高く、海面が5メートルほど高かったとされている。関東平野の内陸奥深くまで海が入り込み、大きな湾を形成していたと考えられている。現在の埼玉県や茨城県の各地に貝塚跡が多数発見されるのはそのためだという。


つまり過去には、上の図のほどではなくても、かなり関東平野の中まで海が入り込んでいた時期があり、現在の千葉県はもともと島だったようだ。その名残が残っているのは仕方がないのかもしれない。


寒冷化とともに、長い年月をかけて陸地化していったのが、現在の関東平野で、おかげで千葉県も島ではなくなったのだろう。だが、たまに過去の記憶が甦ることがあるのかもしれない。


またツイッター上には、地球温暖化に伴う海面上昇による「未来予想図」のようだという声もあった。確かに温暖化の進行によって、海面が上昇し、深刻化している地域もあると聞く。まさか日本で、そこまで海面が上昇するとは考えにくい。人為的な対策も当然立てられるはずだろうし......。


近い将来、千葉が島に戻る日が来ないことを祈ろう。

Jタウンネット

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