老化予防にはミトコンドリアを意識しよう!細胞から若々しくなる生活のポイント

2024年2月1日(木)17時0分 ココカラネクスト

 からだの細胞にとって重要なミトコンドリア。「昔授業で習ったような……」「何となく聞いたことがあるけど、くわしく説明できない」という人も多いのではないでしょうか?

実は老化を防止するうえでとても大事です。今回は、なぜミトコンドリアが老化予防に重要なのか、ミトコンドリアを活性化させて老化を防止するための方法についてもご紹介します。

【関連記事】「すりおろし大根」で血管の老化を予防できるってホント?

1.老化予防に重要な「ミトコンドリア」とは

ミトコンドリアとは、わたしたちのからだの細胞のなかに存在している、小さな器官です。主な役割としては、エネルギーを産生することと、脂肪を燃焼して糖の代謝を活発にすることです。

また、アポトーシス(細胞死)の制御や、免疫機能にも関わっています。

ミトコンドリアが正常にはたらかないと、エネルギー代謝障害をはじめ、筋力低下や中枢神経障害、心臓、腎臓、肝臓などの障害の原因になります。

ミトコンドリアが機能低下すると、細胞の老化につながる(※1)ため、若々しさを保つには、ミトコンドリアを活性化させて老化への抵抗性を高めることが重要です。

2.ミトコンドリア活性化のポイント

ここからは、ミトコンドリアを活性化させるためのポイントを2つご紹介します。

2‐1.カロリー制限
カロリー制限を行うと、ミトコンドリアの増加が期待でき、実際に「カロリーを25%減らした食事を半年続けることによって、筋肉中のミトコンドリアが増えた」というデータも存在します(※2)。

また、細胞の酸化の原因である活性酸素を抑えられることも。

過去には、ラットやアカゲザルの実験でカロリー制限した個体の寿命延長や抗老化作用が実証されており(※3)、人間に対しても有益な効果が得られる可能性があります(※4)。

ただし、極端なカロリー制限は健康を害する可能性が高くなるので、カロリー制限の際には不足しがちなビタミン・ミネラルを十分に摂取することが必要です。

2‐2.適度な運動
ミトコンドリアは、持久力トレーニングで増加するといわれています。

ミトコンドリアは、酸素を利用し、糖や脂肪酸をATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を生成します。ATPは「エネルギー通貨」ともいわれ、ATPなしでは人のからだは動きません。

そして、古くなったミトコンドリアはATPの生成能力が低下し、活性酸素を多く排出するようになります。

運動不足を解消することで、ミトコンドリアの質や量を改善し、ATPを増加させることができます。

3.老化対策には漢方薬もおすすめ

「カロリー制限や運動が大事なのはわかったけど、かなり大変そう」という人には、漢方薬によるアンチエイジングもおすすめです。

エイジングケアには、「血流をよくしてからだ全体に栄養を届ける」「自律神経のバランスを整えて免疫力を上げる」「冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを整える」といった漢方薬を用いてからだの内側からアプローチをします。

アンチエイジングにおすすめの漢方薬をご紹介します。

<アンチエイジングにおすすめの漢方薬>

・八味地黄丸(はちみじおうがん):加齢によって衰えた生殖器系や泌尿器系のはたらきを高めます。

・人参養栄湯(にんじんようえいとう):倦怠感、意欲低下などの「フレイル」と呼ばれる加齢による心身の衰えにはたらきかけます。

漢方薬を服用する際には、体質との相性を考えて使用しましょう。体質の判断は非常に難しいので、医師や薬剤師などの専門家におまかせするのがいちばんです。

最近は、スマホひとつで簡単に利用できるあんしん漢方というオンラインサービスも話題です。体質診断から漢方薬の購入までネット上で完結でき、家にいながら高品質な漢方サービスを受けることができます。


●あんしん漢方

4.ミトコンドリアを活性化していつまでも若々しく!

ミトコンドリアは、エネルギー産生や、細胞のアポトーシス、免疫機能などさまざまな機能に関わっています。そして、カロリー制限や運動を積極的に行えばミトコンドリアは活性化でき、アンチエイジング効果も期待できます。

いつまでも若い自分でありたいと思うなら、ミトコンドリアを意識したエイジングケアを行ってみましょう。

【参考文献】
(※1)「ビタミンB2の新たな機能」神戸大学ニュースサイト
(※2)(※4)Calorie restriction increases muscle mitochondrial biogenesis in healthy humans – PubMed
(※3)「健康長寿のためのミトコンドリアの機能向上とヒトへの諸研究の応用」栗栖 千翔、樋口 満、土屋 純

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

ココカラネクスト

「老化」をもっと詳しく

「老化」のニュース

「老化」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ