学食が突然休止! 運営企業が事業停止で、大学はいま...

2018年2月2日(金)18時24分 Jタウンネット

東京都内の私立大学などで学生食堂を運営している企業が突然事業を停止し、学生らからネット上で驚きの声が上がっている。


食堂のカウンターは、シャッターが閉められ、出入り口のドアには、「臨時休業」の貼り紙が出ている。


「本学としても寝耳に水の出来事で大変困惑」


フジテレビ系のニュース「FNN」が2018年2月1日に流した映像では、東京都三鷹市内の杏林大学にある学生食堂はこの日、こんな様子でひっそりとしていた。


事業を停止したのは、東京・東池袋のSCプランニングで、「スエヒロ」のブランド名で杏林大でも数年前から営業していた。ホームページを見ると、1954年に都内の別の私立大学学生食堂を始めた前身会社を引き継いで2014年に設立され、事業停止するまで都内などの大学や企業で50店を運営していた。


信用調査会社の帝国データバンクによると、16年12月期には年売上高約4億円を計上していたが、以前から採算性が低い状況が続いていた。


杏林大学の学生らからは、学食休止の連絡が大学からライン上で来たなどと、2月1日朝からツイッター上で次々に情報が流された。その連絡では、「皆さんに大変重要なお知らせです」として、代替企業が決まるまで学食を営業できない状況だと報告された。


「在学生の皆さんには、大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません」「本学としても寝耳に水の出来事で大変困惑しています」などとも書かれていた。


ネット掲示板などでは、「学食って潰れることがあるんだ?」「これはキツイ」「手を広げすぎたんだろ」などと驚きの声が上がった。


「大きな影響は出ていないが、早めに再開したい」


一方、学食の運営会社に同情する声も多く、「これだけ食材が高騰している中で仕方ないとも思う」「学食は安くて量が多いという固定概念があるからね なかなか値上げ出来なかったんだろう」といった指摘が出ている。


杏林大学の広報室が2月2日、Jタウンネットの取材に説明したところによると、1月31日夜にSCプランニング側から学食休止の連絡が入り、翌2月1日から実際に営業が休止された。


大学では、学生に周知しないのはまずいとして、ライン上などで1日午前中に学生らに情報を流した。


現在は、つてのある業者と交渉しており、2月8日前後をめどに学食を再開したい考えだ。それまでは、簡易サービスとして、お弁当を扱う業者に学食で販売してもらうことにしている。


「定期試験が1月中に終わり、今は学生がほとんど来ておらず、学食もあまり利用されない状況になっています。2日からは、入学試験が始まりましたので、大きな影響はない見込みです。学生が来るときまでには、何とかしたいと考えています」

Jタウンネット

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