55%が経験している新年度に多い病、経験者のうち3割は休職や退職に至っているという深刻な現実

2022年2月6日(日)18時3分 マイナビ子育て

ヘルスケアテクノロジーズはこのほど、全国の20〜50代の会社員や公務員として働く男女1,200人を対象に、「五月病に関する意識調査」を行いました。

五月病になったことがあると自覚する人は5割以上

自覚がない人も含め、全体の6割以上が深刻な病気だと考えている

「あなたは五月病になったことがありますか」という質問に対して、22.8%が「確かにある」32.8%が「あると思う」と回答し、5割以上の人が五月病になったことがあると自覚していることがわかりました。

また、「周囲の人が五月病になったことがありますか」という質問に対しては、20.5%が「確かにある」36.6%が「あると思う」と回答し、周囲に五月病と思われる人がいる人は6割近くにのぼることも判明しました。

さらに、「五月病は深刻な病気だと思いますか」という質問では、「とてもそう思う(14.2%)」「ややそう思う(46.9%)」という結果に。五月病になったことがあると自覚がない人も含めて、6割以上の人が五月病は深刻だと考えていることが判明しました。

五月病からの回復に時間を要したと思う人は6割以上

五月病自覚者のうち2割近くが、回復まで2ヶ月以上要している

五月病になったことがあると自覚する人に対し、「五月病からの回復に時間を要しましたか」と聞いたところ、「とてもそう思う(17.7%)」「ややそう思う(43.2%)」と、6割以上が回復に時間を要したと考えていることがわかりました。

加えて、「五月病から心身が回復するまでに、どれくらいの時間を要しましたか」という質問には、「1週間程度」が26.3%、「2〜3週間程度」が22.1%と1ヶ月以内に回復する人が多い一方で、2ヶ月より長期にわたったと答えた人は全体の17.8%に上りました。

五月病からの回復に時間がかかったと多くの人が考えており、実際に数ヶ月にわたって不調が続く人も一定数いることから、五月病は「連休明けの不調」という概念以上に影響を及ぼしている可能性が明らかになりました。

五月病になった人で、休職や退職に至った人はそれぞれ約3割に

休職や退職に至った20代は約4割で、他の世代と比べ10pt程度高い

五月病になったことがあると自覚する人に対し、「五月病になったことが原因で、仕事を休んだことはありますか」と聞いたところ、46.8%があると回答。加えて、五月病が原因による休職・退職経験の有無についても聞いたところ、休職に関しては31.4%が、退職に関しては28.6%があると回答しました。

五月病の自覚があった人のうち、約3割が五月病が原因で休職や退職に至っていたことが判明し、五月病が及ぼす影響の大きさを裏付ける結果となりました。

さらに、20代の場合は「五月病が原因で休職に至ったことがある」が39.5%、「五月病が原因で休職に至ったことがある」が39.5%と、他の世代と10ptほど差をつける結果となりました。

環境の変化が大きく、プレッシャーも感じやすい若手社員は、五月病の影響をより重く受けやすいと思われます。

所属する会社や組織が「五月病対策を実施している」と答えた人はわずか2割

6割以上が、会社で五月病対策を行うべきだと回答

「あなたが所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施していますか」という質問に対して、実施していると回答した人はわずか22.1%。一方で、「会社で五月病対策を実施するべきだと思いますか」という質問に対しては、64.8%が実施するべきだと回答しています。

組織としての対策の必要性を感じつつも、8割近くの従業員は、所属する会社や組織の五月病対策について認識していないことがわかりました。

調査概要

調査エリア:全国調査対象者:20〜50代の会社員・公務員・経営者・役員の男女サンプル数:1,276ss調査期間 :2023年3月11日〜3月14日調査方法 :インターネットリサーチヘルスケアテクノロジーズ調べhttps://healthcare-tech.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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