高卒で就職し42年間、同じ会社で働いています。あと2年同じ会社で働き続ければ「44年特例」の年金がもらえますか?

2024年2月9日(金)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。今回は、44年特例についての質問に専門家が回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
今回は、44年特例についての質問です。

Q:高卒で就職し42年間、同じ会社で働いています。あと2年同じ会社で働き続けないと「44年特例」には該当しないのでしょうか?

「1962(昭和37)年5月生まれの女性です。私は高卒で就職し現在まで1つの会社で働いています。あと2年働けば『44年特例』の年金を受給できると聞きました。
『44年特例』が適用されるには、今の会社であと2年働き続けないとダメでしょうか? それとも別の会社に転職して2年働けば44年特例が適用されるのでしょうか?」(みっちゃん)

A:転職して別の会社で働いたとしても、2年間厚生年金に加入できれば、退職後「44年特例」の適用を受けられます

「44年特例」の年金とは、60代前半でもらえる「特別支給の老齢厚生年金」の一種で、長期で厚生年金に加入して働いていた人への優遇制度です。528カ月(44年)以上、厚生年金に加入して働いた人が、60代前半で退職した場合、65歳以降からもらえる「老齢基礎年金、老齢厚生年金の合計額」とほぼ同額の「特別支給の老齢厚生年金」が受給できるのです。
相談者「みっちゃん」さんの場合、現在の会社で42年間働いているとのこと。別の会社に転職したとしても会社員、パート、アルバイトなど厚生年金に加入できる働き方で2年間勤務すれば、退職後「44年特例」の適用を受けられます。
文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)
銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

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