ある意味ではプロ…【家そば放浪記】第207束:肉のハナマサで買った、葵フーズ(住岡食品)『プロ仕様 日本そば』税込387円(1人前48円)

2024年2月11日(日)14時30分 ロケットニュース24

新大久保の「肉のハナマサ」の乾麺コーナーをパトロールしてみると、見過ごせない干し蕎麦が置いてあった。というか、その商品しか置いてなかった。

肉のハナマサが「これや」と推す唯一の干し蕎麦、それこそが……葵フーズの『プロ仕様 日本そば』である。

プロ仕様……どういうこっちゃ? 何がどうプロなのか。気になったので買ってみた。

メーカー(販売者)は「葵フーズ」。これまでにも当連載には2回登場している販売者だが、いずれも製造者は違うメーカーだった。

一応紹介しておくと、ドン・キホーテで売っていた『平打ち製法 風土伝匠 味わいそば』は、販売者が葵フーズで、製造者が東光麺業だった。

ダイソーで買った「信州さらしな 山芋入り 信州そば」も販売者は葵フーズであったが、製造者を調べると千曲農産加工株式会社であった。

ここでひとつだけ、消費者目線で苦言を呈したい。

どちらの干し蕎麦も、製造者は「消費者が消費者庁のシステムを使って調べないとわからない」のである。

いったいなぜ、隠すのか。

おそらくのところ、「同じ商品だけど、いろんなメーカー(製造所)が作っているから、ロットなどによって変わってくるからパッケージにはプリントできない」みたいなことだと思うのだが、いろんな意味でナンダカナ〜と思うのであった。苦言終わり。

さて、今回もまた作ったメーカーがわかる「製造所固有記号」は賞味期限の末尾に記載されていると書いてあるので調べてみると……

SA。そして販売者は葵フーズ。これを消費者庁の「製造所固有記号検索」で調べてみると……

住岡食品株式会社! 前回と同じところやんけ! 住岡食品といえば、ダイソーで売っていた激安そばを作ったメーカーでもあり、つい前回とんでもない記録を出してしまったメーカーでもある。

だ、大丈夫かな……(心配)

デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……

5〜6分ゆでて……

はい完成。

して、そのお味は──

まあ家である。とてつもなく家である。

わりと濃いめのつゆに入れて、シンプルに「かけそば」なんてやったら渋い感じになるかもしれない……とは思ったものの、家であることには間違いない。

だが、そんな「かけそばでやったら渋くなるかも」と一瞬でも思わせたところは、単なる家ではない気もする。

「ただものではない」というか「ただ家ではない」というか。

そういう意味では「プロ仕様」とも言えるかもしれない。

なにげに温かい「鴨南蛮そば」とかにしたら合ってしまうかも……なんて幻想もよぎる。

これをプロレスラーに例えるならば、普段は目立たない地味な存在だけど「道場最強」「セメント最強」「ガチだと強い」みたいな幻想を醸す選手……みたいなオーラがある。

なんとも一筋縄ではいかない「プロ仕様」な家そばだ。

執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:消費者庁

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