『R6S』世界大会「Six Invitational 2024」開幕! サンパウロ現地の「SCARZ」にインタビュー

2024年2月13日(火)11時55分 マイナビニュース

2024年2月13日から25日にかけて、タクティカルシューティングゲーム『レインボーシックス シージ』(以下、R6S)における年間最大の世界大会「Six Invitational 2024」が、ブラジル・サンパウロにて開催されます。
本大会には、2023年を通したグローバルランキングの上位20チームが集結。日本からは、グローバルランキング5位で出場権を獲得した「SCARZ」が出場します。記事では、「SCARZ」が躍進を遂げた2023年の振り返りや「Six Invitational 2024」グループステージの情報と合わせて、現地に到着した「SCARZ」へのインタビューをお届けします。
○初の世界大会でベスト8、大躍進を遂げた「SCARZ」
「SCARZ」は2023年、リザーブ選手だったFishLike選手をロスターに加え、新たにBlueno4ronandesコーチを迎えて、国内リーグ「Rainbow Six Japan League 2023 Season1」に出場。優勝を勝ち取り、デンマーク・コペンハーゲンで行われる世界大会「BLAST R6 Major Copenhagen 2023」への出場権を獲得しました。
「SCARZ」にとっては、これが初の世界大会だったにもかかわらず、ベスト8に進出する快挙を達成。有観客ステージで戦ったブラジルチーム「FaZe Clan」との試合では、1-2で敗れるも、会場の観客を味方につけ、「Let’s go SCARZ!」という大きなコールが巻き起こる盛り上がりを見せました。
そして、「SCARZ」は続く国内リーグ「Rainbow Six Japan League 2023 Season2」で、再び優勝。アメリカ・アトランタで行われる世界大会「BLAST R6 Major Atlanta 2023」への出場権を獲得しました。この大会では勝利を収められなかったものの、出場によって得られたグローバルポイントによって、「Six Invitational 2024」への出場を確定させています。
「Six Invitational 2024」に出場する20チームは、AからDまでの4グループに5チームずつ振り分けられ、グループステージを戦います。グループステージは、Bo3のシングルラウンドロビン(1周の総当たり戦)にて実施。各グループの上位4チームがプレイオフトーナメントへ進出し、グループで最下位のチームは大会敗退となります。
「SCARZ」はグループDに決定。グローバルランキング4位の「Soniqs」(NA)、グローバルランキング10位の「LOS」(ブラジル)、グローバルランキング16位の「FURY」(タイ)、グローバルランキング18位の「Team Falcons」(サウジアラビア)と対戦します。
直近3年の「Six Invitational」には、日本代表チーム「CYCLOPS athlete gaming」が挑みましたが、グループステージ突破は叶いませんでした。日本代表チームとしては「Six Invitational 2019」以来、プレイオフに進出できない状況が続いており、「SCARZ」のグループステージ突破に高い期待が寄せられています。
○時差や気温差など、日本チームにとっては過酷な環境!?
日本時間の2月12日、サンパウロ現地にいる「SCARZ」にオンラインでインタビューを行いました。日本とサンパウロの時差は、昼夜が逆転する12時間。季節も日本とは真逆の環境です。インタビューでは、現地で実施したブートキャンプや現在のコンディション、グループステージで対戦するチームへの印象などについて聞きました。
——今回皆さんは、少し早めに現地入りしてブートキャンプを実施したそうですが、どのような場所で練習したのでしょうか?
Pyon:2月6日に現地入りして、会場からも近いPCメーカーのブートキャンプ施設で、3日間練習していました。
——ブートキャンプで実施したスクリムの手応えはいかがでしたか?
Pyon:いくつかのブラジルチームとスクリムをして、「FaZe Clan」や「w7m esports」などのチームとも、しっかり練習できました。ただ、ブートキャンプ中はブラジルチームに圧倒されて、反省会の内容も迷走してしまい、自分としては悩まされた期間でした。
FishLike:ブラジルチームだけでなく、早めに現地入りしているNAチームともスクリムをしたのですが、NAチームとはあまり差を感じませんでした。ですが、Pyonが言ったとおり、ブラジルチームとは差を感じる場面が多かったです。ブラジルチームは、日本とは違ったメタの取り入れ方をしているなと感じました。
——スクリムのほかに、現地でランクをまわした印象などもあれば教えてください。
FishLike:現地のランクでは、優しくてフレンドリーな人が多かったです。自分たちに気づいて、「Six Invitationalがんばって!」と話しかけてくれる人が多かったですね。
——日本チームにとってサンパウロは、時差や気温差があって大変な環境だと思います。皆さんのコンディションはいかがでしょうか?
Rec:ブートキャンプ中は、暑いなかエアコンがない部屋だったので、暑さで集中力が持たないことに悩まされました。自分たちが日本を出発した日、日本では雪が降っていてすごく寒かったのですが、ブラジルに着いてからはかなり暑くて、その寒暖差がつらかったです。
Taiyou:時差ボケの影響で、がんばって起きようとしても、22〜23時には寝落ちしてしまって……。途中で目が覚めて、しばらくしてまた寝ても、5時くらいには起きてしまうんです。「Soniqs」戦は20時半からで、このままだと試合中にいつも寝ている時間が来てしまうので、早く生活リズムを直したいです。
——Xを見る限りでは、Wqsyo1さんの眼精疲労も心配ですが、体調は良くなりましたか?
Wqsyo1:悪くもないけど良くもないという感じで、悪化しないように努めています。とはいえ、良くなるか正直わからないので、僕自身も自分の目が心配です。こっちではなかなか寝られなくて、自分が思っているよりも体が回復していないのかなと感じます。
——そのほかにも、例えば食事が合わないと大変だと思いますが、そういった面はどうですか?
Wqsyo1:食事に関しては、今までタイ、コペンハーゲン、アメリカと行ってきましたが、ブラジルが一番食べやすいです。肉も野菜も出て、タイ米ですがごはんも出てくるので、おいしく食べられて、食事面は自分のなかで今までで一番いい国です。
○グループステージ1〜2位でのプレイオフ進出を目指す
——続いて、グループステージの話題をお聞きしたいと思います。まずは振り分けられたグループDの印象について教えてください。
Pyon:「ここで勝てなかったら、もう世界では勝てない」というのが、自分たちの印象です。決して他チームを軽く見ているわけではなく、A〜Cグループと比べての話ですが、グループCが地獄だとするなら、グループDは天国だと思います。
——チームとしてグループ何位抜けを目指すか(※)といった目標はありますか?
※グループステージでの順位が高いほど、プレイオフトーナメントでより有利な位置からのスタートになる。
Pyon:グループをアッパーで抜けるのが目標ですね。グループステージ突破を目指すのは当たり前として、なるべくグループの3〜4位ではなく、1〜2位で抜けることを目指したいです。
——グループステージの対戦のなかで、楽しみな試合や警戒しているチームがあれば教えてください。
Rec:勝ちたい相手は、NA1位チームの「Soniqs」です。なかでも「Soniqs」のCTZN選手は、撃ち合いが強くて、自分が『R6S』のプロになる前から、動画で見ていた選手。対戦するのは初めてで、スクリムもしたことがないので、実際に戦ったらどれくらい強いのかが楽しみです。
FishLike:自分は「Team Falcons」が一番気になっています。「Team Falcons」は、最近配信された試合がなく、最後の情報は「Major Copenhagen」の試合。そのため、あまり事前情報がなく、どう戦ってくるかわからないので警戒したいです。
Taiyou:「Team Falcons」は、「Major Copenhagen」に出たときに「w7m esports」からかなり高く評価されていました。なので、撃ち合いの能力がどれだけ高いのか、戦ってみたいと思っています。
Wqsyo1:僕は「LOS」ですね。前回はBo1を接戦で負けてしまったのですが、Bo3の方が実力差がはっきり出ると思うので、ここでリベンジしたいです。
——それでは最後に、いよいよたどり着いた「Six Invitational」への意気込みや、ファンへのメッセージをお願いします。
Wqsyo1:初の「Six Invitational」なので、「Major」との違いはまだわかりませんが、グループでの敗退が下位1チームのみというのは心にきます。それだけは避けられるように、まずは1勝1勝を大事に積み重ねていきたいです。応援のほど、よろしくお願いします。
Taiyou:『R6S』を始めたときから目指していた、『R6S』で最も大きな大会にやっと出られてうれしいです。日本チーム史上最高のベスト4以上を目標にしてきたので、それを超えられるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
FishLike:「Six Invitational」は、今までで経験したなかで一番大きな大会なので、もちろん緊張もあります。でも、やっぱり日本のファンの皆さんが見たいのは、4年ぶりのグループステージ突破だと思うので、まずはそこを目標としつつ、最終的にはベスト4、優勝まで目指したいです。応援よろしくお願いします。
Rec:「Six Invitational」に出たことがある日本の選手からは、「Major」とは選手の圧が全然違うと聞くので、負けないよう自分たちも圧を出して戦っていきたいです。「Major Atlanta」では、勝ちにこだわりすぎて、自分たちらしいプレイができていませんでした。今回は楽しみながら勝ちを忘れず、自分たちのやりたいことができれば、ベスト4以上も狙えると思っているので、応援よろしくお願いします。
Pyon:前身の「Zepto」から考えると4年間くらい、ほぼこのメンバーでやってきました。結成した当時は、まさかこんなに早く「Six Invitational」に出られると思っていなくて、ほとんど最短距離でここまで来れたのは、みんなががんばってきたおかげだと思います。
今回の「Six Invitational」では、みんなで最後まで諦めることなく、1ラウンド1ラウンドを取っていきたいです。自分たちが活躍して、これから『R6S』を始める人やプロを目指す人たちの夢になるような、「こういうふうになりたい」と思ってもらえるような試合を見せたいと思っています。応援よろしくお願いします。
——「SCARZ」の皆さん、ありがとうございました!
○「SCARZ」の試合は、2/14〜18の朝(日本時間)に実施
「SCARZ」が出場するグループステージは、日本時間の2月14日から18日にかけて行われます。初戦の「Soniqs」との試合は、日本時間の朝8:30から。それ以降の試合は、日本時間の朝5:00からのスタートが予定されています。日本語配信の情報は、レインボーシックス公式X(@Rainbow6JP)にて発信されます。ぜひ早起きして、地球の裏側で戦う「SCARZ」を応援しましょう!
■「SCARZ」の対戦スケジュール
・2月14日(水)Match4:8:30〜 vs「Soniqs」(NA)
・2月16日(金)Match3:5:00〜 vs「FURY」(タイ)
・2月17日(土)Match3:5:00〜 vs「LOS」(ブラジル)
・2月18日(日)Match3:5:00〜 vs「Team Falcons」(サウジアラビア)

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