普通の走行モードなし! アストンマーティン「ヴァンテージ」の潔さ
2024年2月13日(火)19時57分 マイナビニュース
○ヴァンテージってどんなクルマ?
アストンマーティン アジアリージョナルプレジデントのグレゴリー・アダムスさんによると、新型ヴァンテージは「限界の限界まで走りを楽しみたい、真のドライバーのためのスポーツカー」であるとのこと。このクルマが「ウルトララグジュアリーパフォーマンススポーツカー」市場におけるアストンマーティンの地位をさらに引き上げてくれると同氏は期待を込める。
動力性能は最高出力665PS、最大トルク800Nm。停止状態から100km/hに達するまでの時間(ゼロヒャク加速)は3.5秒だというからとんでもなく速い。ターボチャージャーのタービンを大径化化したり、冷却性能を高めたりと、いろいろな改良を加えたにもかかわらず、前後の重量配分は50:50という理想的なバランスに収めた。
ちょっと驚いたのは、ドライブモードの選択肢だ。普通のクルマであれば「ノーマル」「エコ」「スポーツ」あたりから選ぶものなのだが、ヴァンテージのドライブモードは「TRACK」「SPORT+」「SPORT」「INDIVIDUAL」「WET」の5種類。最もおとなしそうなのが「SPORT」で、「ノーマル」「エコ」「コンフォート」など、いわゆる普通のモードは選びたくても最初から入っていないのだ!
とはいえ、「ヴァンテージはハードコアなスポーツカーではあるものの、快適性には一切、妥協していません」とアストンマーティンは説明する。10.25インチのタッチスクリーン式ディスプレイを備える車内は「ウルトララグジュアリー」な快適性を実現しているとのこと。説明通りであれば、ものすごい二面性を持ったクルマだ。
ヴァンテージの価格は2,690万円。日本での納車は2024年第2四半期に始まる。