「これすごい」 飛行機のエコノミークラスに搭乗→“まさかの機内食”に思わず二度見 投稿者に話を聞いた

2025年2月16日(日)20時15分 ねとらぼ

エコノミークラス座席のイメージ(筆者撮影)

 SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年9月にX(Twitter)で話題になった、飛行機内で遭遇したラッキーな出来事について、投稿者の佐藤直孝さんにお話を聞きました。
 佐藤さんはウィーン国立音大在学中のバイオリン・ピアノ奏者。音楽の活動などを通じ、航空機を頻繁に利用しています。ある日エコノミークラスの最後尾に座っていたところ、ある事情で予想外の機内食が提供されたといいます。
 通常、機内食は前方座席から提供されていきますが、佐藤さんが座っていたエコノミークラスの最後列まで順番が回ってくるころには食事が足りなくなってしまっていたようで、代わりにビジネスクラスの食事が提供されたようです。そのとき提供された機内食は、ボリュームたっぷりの肉料理に、副菜、スープ、パン、ごはんが添えられていました。
 メインの肉料理とごはんには、しっかりとした食器が使われており、ビジネスクラスらしさを感じられます。プラスチックや紙製の食器が使われることが多いエコノミークラスとは大きく異なり、佐藤さんも「まさかの白米がお茶碗」と驚きを伝えています。食器に盛られているだけでおいしそう……!
●エコノミーの食事が足りずパンだけ渡された人も
 思いもよらぬラッキーな出来事に対し、リプライ欄などでは「機内食だけのアップグレードって初めて聞きました」「食欲をそそられる盛り方をする機内食は初めて見ました」「食事のグレードも上がりますが、お皿になるだけで一気に高級感が上がります」「これから最後尾に座ることにします!」とうらやましがる人が続出しています。
 一方、同じく“食事が足りない”事態に遭遇しながらも悲しい展開になったことを振り返る人も見られ、「ミールがないから『パン』だけってのがありました」「えっ、私は機内食無くなったとか説明されて朝ご飯でついてくるようなパンを大量に渡されただけだったことあります」といった声も寄せられました。
●翌朝の機内食は……
 1回目の機内食でラッキーに遭遇した佐藤さん。翌朝の機内食は通常通り、エコノミークラス用のおかゆが提供されたようです。
 ねとらぼ編集部では、投稿者の佐藤さんに、あらためて当時の状況や心境について話を聞きました。
●「口の中だけ完全にビジネスクラス気分でした」
——この便を利用された当時の状況を教えてください。座席はもともと最後列を指定されていたのでしょうか
佐藤さん: Air China(中国国際航空)のウィーン(オーストリア)→北京(中国)便を利用しました。座席は最後尾が好きなのでいつも通りあらかじめ指定していました。
 ちなみに、この飛行機はウィーン空港出発時のトラブルで2時間ほど遅延していました。はじめは時間通りに飛行機がゲートからバックで動き出したと思いきや、「ガシャーン」という大きな衝撃があったのです。結局、ウィーン空港を離陸したのはその2時間後でした。欠航にならなかったのは不幸中の幸いでしたが、北京で乗り継ぎ時間が足りなくなり、旅程は崩壊しました。
——エコノミークラスでビジネスクラスの食事が提供されたとき、どのような気持ちになりましたか
佐藤さん: お茶碗に白米が入った状態でエコノミークラスの機内食が提供された事は今までにありませんでしたので、それはそれはびっくりしました。
 目隠しの布をかけられた状態で運ばれてきたものですから、まるでびっくり箱を開けたような気分でした! メインのお肉は柔らかくご飯に良く合う味付けで、とてもおいしかったです。狭いエコノミークラスではありましたが、口の中だけ完全にビジネスクラス気分でした。
——投稿がバズった際の心境について教えてください。リプライなどで寄せられた反応で、印象に残っているものはありますか
佐藤さん: 北京に到着してXに投稿したところ、わずか数時間の間に通知が止まらなくなるほど大きな反響をいただきました。
 たくさんリプライも頂いたのですが、中には過去に同じラッキーな経験をされた方々、逆に機内食不足でご飯がそもそも提供されずひどい目にあった方々などなど、多くの経験談が寄せられました。
 多くのコメントであふれるリプ欄を眺めていたところ、いわゆる「アンチコメント」も偶然一つ目にしてしまったのですが、その内容が「お茶碗は左側に置くものだろ」との指摘でした。このようなコメントを含めても、リプ欄が平和なことに思わず笑ってしまった記憶があります。
——佐藤さんは音楽活動を通じ世界中を飛ぶ機会が多いかと存じます。今回の件に限らず、これまででお気に入り・おいしかった機内食があれば、ぜひ教えてください
佐藤さん: 機内食は飛行機で旅をする際の1番の楽しみと言っても過言ではありません。多くの航空会社に乗りましたが、それぞれの特色があり、またいろんな国の料理を楽しめるのも面白いです。
 記憶にとても残っているのはAir Indiaです。名前の通りインドの航空会社なのですが、毎度とってもおいしいカレーが出てくるんです! 毎度毎度カレーとはいえ、少しづつ違う種類が提供されるんです。ハズレなく毎度おいしく、旅行後しばらくの間カレーロス状態になりました(笑)。
——ありがとうございました
画像提供:佐藤直孝/Naotaka Satoさん

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