65歳から年金を受け取りながら働くと老齢厚生年金額は増えるの?

2024年2月19日(月)20時30分 All About

年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、65歳から年金を受け取って働くと、老齢厚生年金額は増えるのかについてです。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は、65歳から年金を受け取って働くと、老齢厚生年金額は増えるのかについてです。

Q:年金を65歳から受け取って働く場合、老齢厚生年金額は増えるの?

「65歳から年金を受け取りながら働くと老齢厚生年金額は増えるの?」(ノブオさん)

A:厚生年金の加入期間が長くなると、老齢厚生年金受給額も多くなります

老齢厚生年金受給額は、厚生年金に加入していた期間と収入(総報酬標準額)によって計算されます。老齢基礎年金受給額は、20歳以上60歳未満まで、年金保険料を支払った期間(加入期間)によって計算されます。
厚生年金は、70歳になるまで加入できます。そのため、厚生年金の加入期間が長くなると、老齢厚生年金受給額も多くなります。
ただし、相談者のように老齢厚生年金を受け取りながら、厚生年金保険に加入して働いて給与収入を得る場合、受給されている老齢厚生年金の全額もしくは一部が支給停止になる可能性があります。これを在職老齢年金制度といいます。
調整されるのは、老齢厚生年金の基本月額(報酬比例部分)と給与(総報酬月額相当額)の合計が、基準額(48万円)を超えた時です。また、支給停止になるのは老齢厚生年金のみで、老齢基礎年金は支給停止になりません。
相談者の場合も、厚生年金加入期間が長くなることで老齢厚生年金受給額は増額されますが、在職老齢年金制度で減額される可能性もあります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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