【高校受験2023】東京都立高校入試<英語>講評…時間配分が正答率を左右

2023年2月22日(水)14時20分 リセマム

【高校受験2023】東京都公立高校<講評・英語>

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令和5年度(2023年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和5年2月21日(火)に実施された。東京都教育委員会が令和5年2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万825人の募集人員に対して4万2,236人が志願し、最終応募倍率は1.37倍。

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「英語」(共通問題)の講評を速報する。この他の教科(全5教科)と進学指導重点校についても同様に掲載する。

<英語・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)
1.リスニング問題:小問数5
 例年通り問題Aと問題Bに分かれ、問題Aは3つの対話文とその内容に関する質問がひとつずつ放送され、答えとして適切なものを選ぶ形式でした。問題Bは外国人の先生が中学生に向けて行ったスピーチで、放送された質問に対して適切な答えを選ぶ形式と質問の答えを英語で書く形式でした。

2.図表の読み取り(約620語):小問数4
 1と2は高校生とアメリカからの留学生の短い対話文を読み、付随する表やグラフの情報を参考に、文中の空所に適する語句を選ぶ問題でした。解答の根拠になりそうな情報が多く、取捨選択がポイントでした。3は帰国した留学生とのEメールのやりとりで、(1)の内容選択問題では時や場所への注意が求められました。(2)はその留学生に日本の伝統文化を体験できる場を3つの英文で提案する問題で、簡潔にまとめて手堅く得点したいところでした。

3.対話文の読解(約720語):小問数7
 3人の高校生とアメリカ出身の留学生による、目標の達成の仕方についての対話文でした。例年通り、問1〜問5は本文中にある下線部の内容に関する選択問題でした。問6は、4つの英文を本文の流れに沿って正しく並べかえたものを選ぶ問題、問7は日記の一部に入る適切な語の組み合わせを選ぶものでした。自分で解答の方向性を決めてから選択肢の中でそれに近いものを探すという方法が有効です。

4.物語文の読解(約730語):小問数7
 主人公が、ホームステイに来たカナダからの留学生との交流を通して成長する様子を描いた物語文でした。登場人物の振る舞いや心情を軸に読み進めることがポイントで、問4の(2)は、選択肢の内容を正しく理解しないと間違える可能性がありました。全体で2000語を超える英文を読む必要があったため、意識的に時間配分を行えたかどうかが正答率を左右したと言えます。


 このレポートは、2023年2月22日(水)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

協力:SAPIX中学部

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