在職老齢年金制度の計算は、夫婦の年金やパート収入を合算するの?

2024年2月25日(日)6時10分 All About

年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算するのかについてです。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は、在職老齢年金制度は、夫婦の年金やパート収入を合算するのかについてです。

Q:在職老齢年金制度の計算は、夫婦の年金やパート収入を合算するの?

「在職老齢年金制度では、本人の年金額と給与額の合計が、48万円を超えなければいいのでしょうか? 夫婦で合算して計算しなくてもいいのですか? 例えば、妻の年金とか、パートの収入とかは、48万円の計算に入れなくてもいいのでしょうか?」(飛鳥さん)

A:在職老齢年金制度の計算で、夫婦の年金を合算したり、配偶者の収入を含めたりする必要はありません

在職老齢年金制度とは、60歳以上で厚生年金に加入して働き、老齢厚生年金を受給している人の、月収等と基本月額(年額の老齢厚生年金を12で割ったもののこと)の合計額が、支給停止額(48万円)を上回る場合、老齢厚生年金が一部または全額支給停止される制度です。
在職老齢年金制度は、給与や年金をもらっている人ごとに計算します。
つまり、相談者ご夫婦がともに厚生年金に加入しているのであれば、夫は夫、妻は妻でそれぞれ在職老齢年金の計算をします。もし夫のみが厚生年金に加入している場合は、夫のみの月収等と老齢厚生年金額の月額で計算をし、その際に妻の年金収入やパート収入を計算に含めることはありません。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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