切り裂きジャックの顔が明らかに…AIによって悪名高い連続殺人犯の姿が再現される

2024年2月24日(土)12時0分 tocana

 19世紀末のロンドン市民を震え上がらせた“切り裂きジャック”はいったいどんな顔をしていたのか。AIによってこの悪名高い連続殺人犯の面が割れた——。


■“切り裂きジャック”と目される人物の顔をAIで再現


 現在63歳のテレビプロデューサー、ジェフ・リーヒ氏は10歳の少年時代から“切り裂きジャック”に魅了され、2010年と2011年にこの殺人鬼に関するテレビシリーズを制作している。


 そして今回、リーヒ氏は“切り裂きジャック”が実際にどんな顔をしていたのか、AI(人工知能)を使って再現する試みを行ったのだ。


 しかし再現を試みる顔の人物は当時ホワイトチャペルにいたポーランド人理髪師であるアーロン・コズミンスキーである。いったいどういうことなのか。


 実はこのコズミンスキーこそが“切り裂きジャック”だったのではないかという説は今でも説得力を持って語られているのだ。


“切り裂きジャック”がロンドンの人々を恐怖に包んでいた時期、20代だったコズミンスキーは精神不安定で、刃物を持って外をうろつくなどして警察からも危険視されていたという。


 コズミンスキーは中年期以降は精神病院で暮らしたのだが、その入院時期とジャックによる連続殺人が止まった時期が一致しているのである。


 何度か容疑が疑われたコズミンスキーだったが、当時の裁判では不起訴となり、その後、コズミンスキーは1919年に精神病院で息を引き取った。享年53。


 そして最近の分析では、当時の犠牲者の衣服に付着していた加害者のものと思われるDNAがコズミンスキーの子孫のDNAと一致したといわれている。


 リーヒ氏もこの“コズミンスキー説”を支持しており、画像生成AI「Midjourney」にコズミンスキーの家族の写真を読み込ませ、コズミンスキーの顔の再現に取り組んだのである。


「ついに彼の姿を現すことができて驚いています。その写真がどれほど衝撃的であるかに驚きました。彼の写真はこれまでになかったが、これは我々がこれまで入手した中で最高のものです。世界で最も悪名高い連続殺人犯の顔をついに明らかにすることができて、とても心を躍らせています」(リーヒ氏)


 リーヒ氏はコズミンスキーの近親者と叔父の1枚ずつの写真と、妹のマチルダの2枚の写真を使って、どのようにしてこの写真を作ったかを説明した。


「私にも彼の義理の弟がいたのですが、その家族は何世代にもわたっていとこが結婚するなど密接な関係にあったので、それは今でも役立っています」(リーヒ氏)


 悪名高き切り裂きジャックという名前は、殺人者自身が書いたとされる手紙に由来している。時間が経つにつれて、王室、作家、芸術家など、多くの名前がこれらの恐ろしい殺人事件に関連付けられてきた。


 若い頃に写真と放送を学んだリーヒ氏は「私は常にこの事件に魅了されてきました。私は(切り裂きジャックに関する)すべての研究を常に把握しています」と語る。


 こうして悪名高い殺人鬼“切り裂きジャック”であると目されるコズミンスキーの素顔がAIでついに明らかになった。もちろん指名手配写真としては遅きに失しているが、この顔にピンとくることはあるだろうか!?


参考:「Daily Star」、「Metro」ほか

tocana

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