味の素グループ、注目の2025春季新商品は? - 「Cook Do 極」に回鍋肉と麻婆茄子の新作、タイで人気の本格エスニック即席麺も初上陸
2025年3月10日(月)12時6分 マイナビニュース
味の素グループでは、2月〜3月下旬にかけて「2025春季」の家庭用新商品を発売する。中華合わせ調味料のCook Doシリーズには回鍋肉や麻婆茄子の新商品が追加されるほか、タイで人気の本格エスニック即席麺シリーズが日本初上陸となる。都内でメディア説明会が開催された。
○Cook Doシリーズが充実
2025春季商品は、新商品が17品種、現行品のリニューアルが4品種というラインナップ。
累計販売500万食を突破した「Cook Do」極(プレミアム)シリーズには、新メニューの<極 麻辣回鍋肉用><極 香辣麻婆茄子用>が加わった。発売日は2月2日、価格はオープン(市場想定価格は各390円前後※編集部調べ)。
<極 麻辣回鍋肉用>は、特製辣油や花椒油などの鮮烈な辛さと、ふんだんに使用した中華醤のコク深い味わいが特徴。肉とソースが絡み合う美味しさをダイレクトに味わうために、材料には玉ねぎを使用。キャベツを使わず肉を楽しむコンセプトは、本場である中国・四川の回鍋肉にならったものだという。
<極 香辣麻婆茄子用>は、たっぷりの生姜と鎮江香酢の芳醇な香り、そして辣醤のキレのある辛さが特徴。茄子をシマ目に剥いて揚げ焼きにすることで、口に入れた瞬間にソースが絡んだ茄子がジュワッととろける。ソースの味わいは、本場四川の魚香茄子(ユーシャンチェズ)にならった。
担当者によれば、2023年8月に発売した「Cook Do」<極 麻辣麻婆豆腐用>の売れ行きが好調。そこで同社では大人の食卓に『さらなる楽しさ』と『驚き』『感動』を届けるべく、今回の2商品を投入する。2025年度の「Cook Do」極(プレミアム)新品種の売上目標は、<極 麻辣回鍋肉用>が約4.8億円、<極 香辣麻婆茄子用>が約4.3億円(消費者購入ベース)としている。
このほか「Cook Do きょうの大皿」シリーズには<豚バラじゃが用>が加わった。じゃがいも、ねぎに豚バラ肉を加えてフライパンで炒めるだけで、肉と野菜のメインおかずが作れる商品。たまり醤油の濃厚なうま味と芳醇な香りに、にんにくと生姜のアクセントが効いた照りのある甘からダレがじゃがいもによく合う。発売日は2月22日、価格はオープン。
○Yum Yumが上陸
味の素グループであるワンタイフーヅ社が1972年にタイ本国で発売した、エスニック即席麺の「Yum Yum」(ヤムヤム)。発売から53年が経過し、いまや国民食として親しまれている本場の味が、ついに日本でも楽しめるようになる。「Yum Yumトムヤムクンヌードル」「Yum Yumトムヤムクンクリーミーヌードル」、ともに発売日は3月15日、価格はオープン(市場想定価格は各148円※編集部調べ)。
タイで親しまれている味を再現する酸味(レモングラスなど)、辛み(唐辛子など)、甘み(たまねぎなど)の美味しさが詰まったスープと、モチモチとした食べ応えのある麺が特徴。熱湯で4分ゆでるだけで完成する。
○Mio Brodoが新登場
2種のパウダーでつくる新感覚のパスタ用調味料「Mio Brodo」(ミオ ブロード)の<トマト><チーズ><魚介>が発売となる。ブロード(Brodo)とは、イタリア料理に欠かせない基本だしのこと。うま味と優しい香りが特徴で、本来なら香味野菜などをじっくり煮詰めて作るという。発売日は3月15日、価格はオープン(味の素ダイレクトオンラインショップでの販売価格は各セット(6食入)2,980円(送料別))。
本商品では、まず市販のパスタ(乾麺)を表示時間よりやや短めに茹でる。次に、フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて炒め、火を止めたら茹で汁と「ブロードパウダー」を加えて混ぜる。そこに、湯を切ったパスタを入れて2分ほど煮込み、火を止めたら「ソースパウダー」を加えて混ぜる。仕上げにオリーブオイルを全体に絡めて完成。
味の素では、開発の背景について「家族や大切な人を想い、ひと手間を加えたこだわりメニューを楽しんで作ることを通じて、日常的に贈る花束のように、生活に新鮮な驚き・喜びの瞬間を提供することをテーマに製品を開発しました」と説明している。
○アミノバイタルami活
アミノ酸を美味しく摂ることで日々の運動習慣をサポートするアミノバイタルシリーズは、今年で発売から30周年。このタイミングで、新たに「アミノバイタルami活」ゼリードリンク<朝のピングレ味><朝のライチ味>が登場した。発売日は2月22日、価格はオープン(市場想定価格は200円前後※編集部調べ)。
「アミノバイタルami活」には、エネルギー源となるアラニン・プロリン、BCAAやアルギニンなどのアミノ酸を3,000mg配合。さらにビタミンや食物繊維など、現代人に不足しがちな栄養素も摂ることができる。開発にあたっては、味の素グループ独自の目標品質設計技術であるAJI-PMapを活用。ゼリーが最も飲用される朝に好ましい官能特性を選定し、果物を食べているかのような独特な食感と味わいを実現した。
○新商品が続々登場
「白米どうぞ」は、お米と混ぜて炊くだけで美味しさはそのままに、糖の吸収が穏やかなごはんが炊ける炊飯器専用調理料(粉末タイプ)。関係者によれば、2024年3月に自社通販で発売したところ想定を超えるペースで販売量が推移。そこで全国販売となったという。発売日は2月22日、価格はオープン(味の素ダイレクトオンラインショップでの販売価格は1合分スティック7本入袋990円、30合分袋3,500円(送料別))。
「Cook Do 香味ペースト」<やみつきにんにく醤油味>は、豚のだしと醤油をベースに、2種のガーリックパウダーと焦がしにんにく油を配合したペースト状の調味料。にんにくがガツンと効いた、これまで家庭では作れなかった美味しさの炒飯や肉野菜炒めなどの中華料理が完成する。やわらかいペースト状なので、チューブから好みの量を絞り出して使える。発売日は2月22日、価格はオープン。
また、味の素AGFでは《「ブレンディ」ポーション》シリーズの新フレーバーとして〈フルーツティー 3種の果物ミックス〉〈抹茶オレベース〉を発売した。発売日は3月3日、価格はオープン。既存の《「ブレンディ」ポーション》シリーズもリニューアルとなり、全7品種で全国展開している。
〈フルーツティー 3種の果物ミックス〉はマスカットやピーチ、オレンジの爽やかな香りとほど良い甘みが特徴。水だけでなくミルクや炭酸水でも割ることができ、フルーツティーやフルーツオレが自宅で手軽に楽しめる。〈抹茶オレベース〉はミルクで割るだけで、宇治抹茶の風味豊かな旨みを再現できる。このほか〈濃縮コーヒー無糖〉〈濃縮コーヒー甘さひかえめ〉は多め(250ml前後)の量で割っても満足できるよう、コーヒーの味わいや香りを強化した。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら