特別支給の老齢厚生年金は65歳を過ぎていても申請できますか?

2024年3月12日(火)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、請求せずにいた特別支給の老齢厚生年金について、年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は、請求せずにいた特別支給の老齢厚生年金についてです。

Q:特別支給の老齢厚生年金は65歳を過ぎていても申請できますか?

「60代前半でもらえる特別支給の老齢厚生年金は、65歳を過ぎていたとしても申請できますか」(のんびり屋さん)

A:65歳を過ぎていたとしても、特別支給の老齢厚生年金を受け取れる権利が発生してから5年経過する(時効)前であれば、年金請求(申請)の手続きができます

年金を受け取る権利には、期限があります。年金を受け取る権利が発生してから5年を過ぎてしまうと(5年1カ月になる時)時効になり、受け取れなくなります。国民年金法(第102条第1項)と、厚生年金法(第92条第1項)により、法律で定められています。
65歳を過ぎていたとしても、特別支給の老齢厚生年金を受け取れる権利が発生してから、5年が経過する前に申請(請求手続き)するのであれば、受け取れます。
年金を請求できる権利には、期限(時効)がありますので、うっかり手続きを忘れて権利が消滅する前に、速やかに請求手続きすることをおすすめします。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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