政治家を川に沈めるイタリアの「トンカ」とは? 檻に閉じ込められ…

2023年3月11日(土)14時0分 tocana


 多くの人が政治家への不安を抱いているが、その鬱憤を晴らす機会というのは滅多にない。


 しかしイタリアのある町には、罰として政治家を檻に入れて川に沈める習慣がある。この魅力的なイベントは「トンカ」と呼ばれ、トレント市が毎年6月後半に開催する「ヴィジリア祭」の一環として行われる。


 この祭りはトレントの守護聖人である聖ヴィジリオを称えるためのもので、主なイベントのひとつ、懺悔法廷で有罪となった者はトンカの刑に処される。法廷に引き立てられる罪人は政治家に限っているわけではないが、最も失敗した人物を探すと、たいてい政治家になってしまうという。


 檻に入った人を川に沈める方法は、神を冒涜した罪人に対して行われた歴史的な刑罰を模倣している。とはいっても、もちろん現在行われているのは死刑ではない。檻は川に浸されてすぐに引き上げられる。


 トンカは最近になって世界的な知名度を得て、他国でも採用すべきだという声があがっているそうだ。不祥事だらけの某政治家などをトンカの刑に処すのはさぞ痛快だろう。しかし、この“お遊び“でその政治家の汚名が返上されてしまう恐れもある。政治家にとっては、自らに向けられた民衆の不満を簡単に消し去ることができる嬉しいイベントなのかもしれない。



参考:「Lad Bible」ほか

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