台湾の大人気店の「ルーローハン」を日本で食べる方法があった! 本場との味の違いは?
2020年3月14日(土)10時50分 食楽web
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「魯肉飯(ルーローハン)」といえば、台湾グルメの代表格。刻んだ豚肉を生姜や八角などの香辛料とともに甘辛く煮込み、白ごはんの上に豪快にかけて食べるこの料理、台湾を訪れたことがない人でも知っている人も多いと思います。
台湾にはルーローハンを提供するレストランや食堂が星の数ほどありますが、なかでも一度は訪れてみたいのが「ひげ張魯肉飯(ひげ/上部「髟」下部「此」と鬚の2文字)(ひげちょうルーローハン)」というお店。台北発祥のルーローハン専門のチェーン店で、日本の牛丼やカレーのチェーン店のようなイメージです。
筆者も台北を訪れた際に足を運んだ。屋台よりも清潔感がある
台湾には行けないものの、おいしいルーローハンが食べたい。そう考えていたときに知ったのがあの裏ワザ。ひげちょうのルーローハンを日本に居ながらにして食べる方法を見つけたので、さっそくご紹介しましょう。
レトルトパックでお取り寄せ可能
台湾で食べたひげちょうルーローハン。シンプルなこのルーローハンをまた食べたいが、そのためだけに台湾に行くのは悩ましい
ひげちょうルーローハンを検索すると、日本語の公式サイトが出てきます。そう、ひげちょうは日本にもお店があるんです! ただし、場所は石川県。金沢工大店とイオン御経塚店に1店舗ずつの計2店舗。かつては渋谷や六本木などにもあったようですが、残念ながら閉店しています。
パッケージには台湾と同じ“ひげのおじさん”のロゴが描かれている
サイトをよく見てみると……通販を発見! そう、ひげちょうルーローハンはレトルトパックの通販を展開しているんです。善は急げと5袋入りのレギュラーセットを注文。お米とオリジナル椀が付くセットもあるので、お椀が欲しい人はそちらも狙い目です。
湯煎もしくは電子レンジで温めるだけでOK。電子レンジを使用する場合は、ほかの容器に移してラップをかけて加熱する
1人前100gが5袋入って2100円、送料込みだと2980円でした。1袋あたり596円なので量の割には少し割高かなという印象ですが、台湾や北陸に行かずに自宅で食べられるなら許容範囲です。
台湾のルーローハンと同じ味なのか実食!
湯煎の場合は、パウチの封を切らずにそのまま熱湯に入れて2〜3分沸騰させる
さっそくパックごと湯煎で温めてみることにしました。1袋でごはん1杯(250g)が目安なので、白ごはんも用意します。
こちらが完成したルーローハンです。こうして見ると、台湾のひげちょうは豚肉が細切りだったのに対し、パウチのものは少し肉が細かいですね。
お好みでたくあんや青菜などの具をトッピングすると本場感が楽しめるが、1袋目はあえてシンプルにいただいた
食べてみて感じたのが、かなり油分が多いことです。購入時に「油が気になる方がレトルト開封後に表面に浮いている油をお捨てください」とメモが付いていたのですが、思った以上にこってりしています。油にコクがあるので、本家よりもジャンクな感じがして、これはこれでアリかも。
油分は多いが味付けはマイルドで、見た目ほどパンチは強くない。ごはんをガッとかきこみたくなる
ちなみに、この油を炒めものに使うと香りやコクが増すそうです。そういえば、台湾のひげちょうで鶏肉飯(ジーローハン)も食べましたが、蒸し鶏をこの油で和えて、少し甘めのタレをかければそれっぽくなるかもしれません。
ルーローハンよりもあっさりしているので、朝食にはジーローハンのほうが向いていそう
台湾で食べたひげちょうの味と比べると、まったく同じ……というわけではなく、やはり台湾のほうが八角の効かせ方が強かったように思います。八角が好きな筆者としては、物足りなさを感じたのが正直なところ。
しかし、お取り寄せしたものも甘辛い味付け自体はごはんによく合いますし、八角ビギナーも食べやすいルーローハンであることは間違いありません。ぜひ日本と台湾のルーローハンを食べ比べてみてください!
●DATA
ひげ張魯肉飯(ひげ/上部「髟」下部「此」と鬚の2文字)
http://www.higecho-ishikawa.jp/index.shtml
●著者プロフィール
今西絢美
編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好きで、フードツーリズムマイスターの資格も持つ。