春になって朝早く目覚めてしまう理由とは
2023年3月15日(水)6時0分 ココカラネクスト
今回のコラムは春になって朝早く目覚めてしまうことが多くなってしまう話です。
実は、この時期に出やすい症状というのがいくつかあります。
最近のうちの治療院の傾向は腰痛が多いですが、他にも足がつりやすくなったりもします。
実は東洋医学的にはすべて同じ原因が関係しています。
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それは・・・
「春」だからです。
なぁんだ。と言われそうですが、これが結構おおきな原因の一つになっている場合が多いのです。
春は東洋医学では「肝」に関係すると考えられています。
この「肝」には身体のいろいろな機能を活発にさせる作用があると考えられています。春になって肝のこの機能が活発化してくると、冬の時期よりも早く目が覚めるようになります。
ある種、自然な変化といえるので体調に悪く作用しなければ何も問題はないです。
問題は、早く目が覚めてしまうことで体調が悪くなってしまう場合です。
いくつかの状況が考えられますが、臨床で良く見かけるのは、朝から疲れた感じがしている、寝ても疲れが取れないものです。
これは、「肝」の機能が落ちてしまって起こっていることが多く、「肝」の使い過ぎによるものがとても多いです。
現代では、スマホをしょっちゅう見て目を使いすぎています。これは東洋医学的には「肝」のエネルギーを使います。
また、良い意味でも悪い意味でもストレスがかかれば、これも「肝」のエネルギーを使います。また、食べ過ぎもそうです。
東洋医学的には胃腸が順調に動くためには「肝」のエネルギーが必要だと考えていて、食べ過ぎることによって「肝」のエネルギーを使いすぎてしまいます。
特に多いのは甘いものの食べ過ぎです。疲れてくると甘いものが食べたくなる人がいますが、適量以上に食べてしまい「肝」を疲れさせてしまいます。
鍼灸治療で「肝」の機能を正常化させるように治療することで改善の方向に向けることは簡単ですが、それ以上に使ってしまっていては状況は良い方向には変化してゆきません。
朝早く目覚めてしまうことが気になったということは、それが自分の体調を見直す良い機会だととらえて、一度鍼灸治療などを受けてみて、体調コントロールできるようになってみるのも良いと思いますよ。
[文:蓬松(ほうしょう)鍼灸治療院]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。