40歳未満の若年世代は将来年金をもらえない?【お金の噂!ウソ・ホント】

2024年3月20日(水)21時20分 All About

中原が幼かった頃、「少子高齢化の影響で、将来、高齢者を支える若者が減る」と習いました。たしか年金問題にも触れていて、「なんだか、若者が高齢者に搾取されているように見えてイヤだな」と感じた記憶があります。

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40歳未満の若年世代は将来年金をもらえない?

先日、こんな質問をいただきました。
「40歳未満の若年世代は将来年金をもらえない、という噂がありますが、どう思われますか? どう対策しますか?」
今回は、この質問にお答えします。

「年金をもらえない」という話はかなり誇張されている?

中原が幼かった頃、「少子高齢化の影響で、将来、高齢者を支える若者が減る」と習いました。たしか年金問題にも触れていて、「なんだか、若者が高齢者に搾取されているように見えてイヤだな」「自分が年を取ったとき、ちゃんと年金を払ってもらえるのかな?」「もしかして、払い損になったりしないかな?」と感じた記憶があります。
相談者さんも、きっと、同じような不安を抱えているのだと思います。
とはいえ、相談者さんの言うような「年金をもらえない」という話はかなり誇張されていると思います。
仮に、本当に年金が1円ももらえなくなるとしましょう。これが真実であれば、何が原因でしょうか。
年金の財源は3つあります。

1:「保険料収入」

1つ目が「保険料収入」。つまり現役世代が納付している国民年金や厚生年金です。少子高齢化が原因で保険料収入がジワジワ目減りすることはあるかもしれません。しかし、仮にそうでも、ゼロになるというわけではありません。「もらえない」とまでいうのは言い過ぎです。

2:「国庫負担」

2つ目が「国庫負担」。つまり、税金です。国民全員が納税をボイコットすれば年金ゼロはあり得ます。とはいえ、仮にそんなことがあるなら、たぶん日本はとんでもないことになっています。年金を心配する以前の問題として、そんなにヤバいなら国外逃亡などを考えたほうがよいでしょう。

3:「積立金」

3つ目が「積立金」。これは、険料収入のうち、いまの年金給付に使われずに、将来世代のために蓄えられたお金です。このお金は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)というファンドによって手堅く運用されています。2023年12月末の時点で、年金積立金は約220兆円蓄えられています。このお金がいきなりゼロになったら確かにまずいですが、いまのところ、むしろ順調に増えているくらいです。
年金がゼロになるということは、これらすべての財源がゼロになるということです。「怖い話」ははやるものですが、こと年金の話については、「年金受給額がすこしずつ減ることはあっても、ゼロになるとは考えにくい」と中原は考えています。
将来、年金をいくらもらえるのか気になる方は、日本年金機構が運営している「ねんきんネット」で、将来、受け取る年金の見込み額を試算してみるとよいでしょう。中原も試算してみましたが、こういう試算結果が事前に分かっていれば、老後のプランも立てやすいかと思います。

それでも、もし年金がゼロになったら?

先述した通り、中原は年金がゼロになる可能性はかなり低いと思います。年金がゼロになる心配をするより、自動車事故に遭ったり、階段から転げ落ちたりして大けがするリスクのほうが心配です。
それでも、もし年金がゼロになってしまったらどうすればよいでしょうか?
たぶん年金がゼロになることがあれば、日本は住めたものではない国に成り下がっていると考えます。だからおそらく、海外に移住します。
まず、海外に逃げやすいように、海外の口座なども取得できればしておきます。
海外に移住するには、何かしらの特殊な技能を持っている必要があります。いまの仕事にしっかりと打ち込んで、国際的な資格で取れるものは取得しておいて、移住しやすくすると思います。海外の知り合いとも頻繁にコンタクトを取ってみて、暮らしぶりをインタビューすると思います。
そして何より、海外に逃げるならパスポートが欠かせません。まだパスポートを持っていないなら、早めに取得しておいて、「いざとなったら国外逃亡できる」ようにしておくでしょうね。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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