幽霊の存在が感じられる「6つの科学的理由」とは!? 超低周波、一酸化炭素、カビ… あなたはどれくらい敏感?

2019年3月13日(水)12時0分 tocana

イメージ画像:「Gretty Images」

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 心霊現象、幽霊、精霊などを鮮明にはっきりと見たという人は少ないように思える。しかしボンヤリと見えたり、ほんの一瞬の間に目撃したり、あるいは“気配”を感じたりという体験はそれなりに多いのかもしれない。サイエンス的に幽霊の気配を感じる理由は6つあるという。


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1. 超低周波音


 肉眼では赤外線が見えないように、我々の耳にも聞こえない周波数域がある。高すぎる音も低すぎる音も人間には聞こえないのだが、20ヘルツ以下の超低周波音(infrasound)は、場合によって人間は“感じる”ことができるともいわれている。


 2003年の研究では、コンサート会場において22%の聴衆が、17ヘルツの超低周波音に晒された時に違和感や悲しみ、背筋がゾクっとするような寒さや恐怖などを感じていたことを報告している。まさに幽霊の“気配”を感じた時のような恐怖体験だ。


 自然環境の中では超低周波音は地震や火山活動や雷のような気象現象で引き起こされるほか、ゾウ、クジラ、カバなどの動物は超低周波音でコミュニケーションを図っているとも言われている。人間もこの超低周波音が感じられるケースがあるのかもしれない。


2. カビ菌


 毒性のある菌類をうっかり吸い込んでしまえば当然ながら呼吸器官にダメージを与えるが、脳にも悪影響を及ぼすという。


 マスクをしていたとしても、有毒な菌類に晒されることで精神錯乱(せん妄)や認知機能の低下、不安感を招くこともかつての研究で報告されている。これもまた幽霊の“気配”に似ているのだ。


 朽ち果てた“幽霊屋敷”には有毒な菌類が滞留しているケースが多そうでもある。そして足を踏み入れた者はこのカビ菌によって幽霊の“気配”を感じ、精神錯乱に陥って“見て”しまうのかもしれない。


3. 一酸化炭素


 有毒ガスである一酸化炭素は無色、無臭であるだけに厄介である。血中に取り込まれて一酸化炭素中毒を起こすと、頭痛・耳鳴・めまい・嘔気などの症状に襲われ、幻聴や幻覚を感じることもある。


 新居に引っ越した一家が屋敷の中での“心霊現象”に悩まされていたのだが、調べてみたところ、不具合のある暖炉を使い続けていたことによって室内の一酸化炭素の濃度が高まっていたことがわかった例もある。これらの“心霊現象”は、一時的な一酸化炭素中毒によって引き起こされていたことになるのだ。


4. 連想力


 人は自分を納得させたい生き物でもある。何か奇妙な光景を見たり、原因不明な音を聴いたりした場合、連想力が働き何らかの存在を感じることがあるという。そして共感を得るためにその話をすることで、この“心霊体験談”は多くの人々に広まるのだ。


5. 隙間風


 ある程度の広さの屋敷や建物ではどこの窓を開け、どこの窓を閉めているかで、室内の空気の流れがかなり変化している。もちろん窓から入り込む風の強さや向きも刻々と変わっていることは言うまでもない。


 こうしたイレギュラーな空気の動きで温度差も生じてくる。不意に冷たい空気に触れれば“気配”を感じるかもしれないが、こうした室内の空気の流れに起因しているケースも少なくないということだ。


6. 娯楽


“おばけ屋敷”をはじめジェットコースターやバンジージャンプなど、我々は恐怖を“娯楽”として楽しんでいる一面もある。恐怖体験はドーパミンの分泌を促し、快楽にも関わっているのである。恐怖を楽しめる人ほど、恐怖から多くのドーパミンを受け取っているということだ。


 したがって恐怖を楽しめる人は、想像力豊かに“気配”を感じることで、より多くの高揚感を味わっていると言えなくもない。


 ハフポストと調査会社「YouGov」が行った調査によればアメリカ人の45%が幽霊を信じていて、18%は幽霊に遭遇したことがあると申告している。この記事を今読んでいる諸兄姉は、アナタの背後に立っている存在の“気配”に気づけるだろうか?


(仲田しんじ)


※イメージ画像:「Gretty Images」より

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