青木さやか「肺がんの手術をして7年。啓発も続けながら、3月の誕生月には人間ドックを受けると決めている」
2025年3月26日(水)8時0分 婦人公論.jp
写真提供:アストラゼネカ株式会社
お笑いの仕事だけでなく、女優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。今回は「がんを経験した人として」を綴ります。
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肺がんの手術をして7年
肺がん(正しくは肺腺がん)の手術をしておかげさまで7年が経つ。
今では1年の300日くらいは自分ががんだったこと、手術をしたことも忘れている。
優しさが眩しい河村隆一さんとアストラゼネカさんとの肺がんの啓蒙活動のおかげで、だいぶ肺がんについては詳しくなった。
言い換えれば、わたしは肺がんの経験はあるが、他のがんに関しては全く知らないとも言える。
治療後も悩みを感じている方は多い
河村隆一さん(左)と青木さん(写真提供:アストラゼネカ株式会社)
数年前にがんの治療をした友人と、時折がんの話になる。
友人は精巣がんで精巣をとった為に、本来ならば精巣で作られる男性ホルモン(テストステロン)が足りない。ホルモンが足らなくなると男性更年期障害のようになり、やる気が起きないし、元気がない、と悩んでいる。
2週間に1度ホルモン注射をしているが、注射の前日は特にエネルギーがないんだ、これが大変なんだ、横になりたい、とここ数年言っている。まだ子どもも小さいし、全力で働かなくてはならないし、いつか海外にも行きたいし、よし頑張ろう!と電話をきる。
学生の頃は50代にもなれば、仕事を辞めるか優雅に続けるか、その2択なんだろうと思っていたが(何故そう思い込んでいたのか今考えると謎)気持ちとしては今こそ全力だ!
写真提供:アストラゼネカ株式会社
がん治療を受けた後にもさまざまな不安や悩みがあり、それらをやり過ごしながら生活をされている方は多いのだと思う。
わたしが伝えられること
がんという病気については特に自身の経験しか話せないと思っているが、わたしが伝えられることがあるとしたら、肺がんになり、手術もしたが、手術をする前の生活と全く変わらず元気になれたということ(むしろ、病気になって自身の食生活を考え始めたから健康的になっていると言ってよい)。
おかげさまで早期発見ができたということ。
1年に1度の検診は日々の安心材料になっているということ。
信頼できる医師や専門家、経験者からの知識も安心材料に繋がっているということ。
健康的な食生活は我慢を要すると思っていたが、カラダによくとても美味しいものって世の中にいっぱいあるのを知ったこと。
本連載から生まれた青木さんの著書『母』
自分の「取り扱い説明書」を作っていく
がんから話がずれ始めたが、わたしも御多分に洩れず、健康についての話が好きになってきたし、健康について語り合い、新しい情報を取りに行くことも増えた。
若い頃は何が面白いんだろう健康談義、と思っていたが、諸先輩方すみません。
健康と植物と老後資金の話、会話には欠かせなくなり、すみません。
写真提供:アストラゼネカ株式会社
3月の誕生月には人間ドックを受けると決めている。
昨年の結果と比べて、自身の身体を知り、自分の取り扱い説明書を作っていくことは
心配ごとを減らす手段の1つだと思っている。
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