無神経な隣人や愚痴ばかりの友人、関係を傷つけずに「イヤ」を伝える方法とは?〈余分な人間関係〉と割り切ることも必要

2024年4月8日(月)12時30分 婦人公論.jp


(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

周囲の人のネガティブな発言や自分勝手な行動に心をかき乱されると、前向きな気持ちを保つのは難しいもの。そんな相手とのコミュニケーションをスムーズにし、毎日を穏やかに過ごす練習を始めましょう(構成=村瀬素子 イラスト=すぎやままり)

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<2よりつづく>

【Case3】無神経な隣人が迷惑です


隣の家のご婦人は、頻繁に野菜のおすそ分けを持ってきては長々と世間話をしていきます。やんわり断っても、「遠慮しないで」と聞く耳持たず。居座られるのが迷惑だと伝えたいけれど、波風を立てたくなくて…… (61歳・会社員)

《断る理由は具体的に》

こういう無神経なタイプはこちらの都合を考慮してくれないので、物理的に遮断するのが一番。できるだけ具体的に断るようにしましょう。

いつものように隣人が長話を始めそうになったら、相手の好意を受け取りつつ、「ごめんなさい。急いで夕飯の準備をしなければいけないの」と簡潔に伝えて。

また、日頃から「平日は仕事が忙しいから、土曜日の15時から16時までなら」と、対応できる時間帯を伝えておくのもいいですね。

そして、それ以外の時間に家に来ても絶対に出ないこと。おそらく隣人は、あなたが話を聞いてくれるからおすそ分けを持ってくるのだと思います。話せないとわかれば、頻繁には来なくなるでしょう。

ご近所づき合いは密になりすぎると煩わしいものです。隣人とはいえ、ベッタリつき合う必要はありません。相談者には仕事もあり、趣味やほかの友人関係もきっとあるはず。それらを充実させて、隣人のことは〈余分な人間関係〉と考え、あまり気にしないことです。

【Case4】愚痴っぽい友人に疲れ気味


数少ない気心の知れた友人は、夫を亡くしてから愚痴が多くなりました。悪気がないとはいえ、「あなたは優しいご主人がいるからいいよね。私なんて……」と卑屈なことばかり言うのです。彼女を励ましたいけれど、会うのも億劫になっています(73歳・主婦)

《対等な関係を目指して》

本来、人間関係はギブ&テイクが基本。精神的に対等であってこそ心地よいつき合いができるものです。ですが、この愚痴を聞いてほしい友人のように、テイクばかり求める人もいます。相談者はもっぱら聞き役で、役割が固定してしまっている。これでは対等とは言えません。

友人は、つらい思いを吐き出す相手があなたしかいないのでしょう。今後も関係を続けたいのであれば、率直に思いを伝えるべきです。「あなたとはこれからも友だちでいたいけれど、いつも愚痴を聞くのは少ししんどいの」と。

明らかに友人の様子が以前と変わったのであれば、カウンセリングを勧めるのも一つの方法。「最近の落ち込んでいるあなたを見ていると心配。心療内科で話を聞いてもらうだけでもラクになると思う。心細かったら、私も一緒に行くよ」と誠実に声をかければ、相手も嫌な気持ちにはなりません。

もう一つおすすめなのは、気分転換を図ること。「励まさなきゃ」とあれこれ気を使って会話をするのではなく、緑の多い高原や山などに出かけてみましょう。自然の中で一緒に歩くだけでも気分がよくなり、ネガティブな言葉も少なくなりますよ。

婦人公論.jp

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