昼の2時間だけオープンする『とんかつ いとう』(浅草)のお弁当を買ってみた!

2021年4月10日(土)10時51分 食楽web


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 営業は昼の2時間、そして連日行列ができると評判のお弁当店があると聞き、いざ調査へ。

 店の名前は『とんかつ いとう』。場所は地下鉄の浅草駅から徒歩15分ほどの場所、いわゆる観光エリアではなく、住宅街にあるお店です。11時に店が開くと、ご近所さんや、スーツ姿のサラリーマンらしき人の姿が。カウンターの奥にある厨房からはカツやメンチなどを揚げる音が聞こえてきます。

「20年以上前から地元のお客様メインでやっています。近くの浅草高校に通っていた方や、この辺りでお仕事していた人などが、何年かぶりに買いに来くれた、って話すお客様も多くて。皆さんに支えていただいていて、ありがたいですね」と話すのはお店を切り盛りしている伊藤さん。

 メニューを見ると、カツを中心に、コロッケやフライなど、揚げ物がメインのおかずのお弁当が中心。ほかにそぼろ弁当やカレーライス、ミニカツ丼などが選べます。

カツを中心に約20種のお弁当&単品メニュー約15種が


店頭にあるメニュー表。この他に単品メニューもあり、一口ひれかつ180円、メンチカツ170円など

 カツで使う豚肉は三元豚、ゴハンは国産米で、契約農家さんに精米したてのものを直接持ってきてもらっているそう。また、油は品質の良いものを使い、交換頻度もかなりこまめにしているとのこと。「品質にこだわって、お客様の笑顔のために作っています」。

 そしてゴハンは他のお店よりやや多く、「普通盛りで約250gあります。それでも足りない場合、大盛り+50円、特盛+100円ですね」。一般的なお茶碗一杯のご飯が、140〜150gと考えると、確かにしっかりとした量。カツやメンチなどガツっと系のおかずだと、ゴハンが多めに欲しくなるので、おそらくちょうどいいんだと思われます。

 ということで、『とんかつ いとう』で買った、オススメのお弁当3つを紹介します!

アジの旨みでゴハンが3口進む!「アジフライ弁当(2個入り)」380円


「アジフライ弁当(2個入り)」380円。「アジフライ(3個入り)」の場合470円。3つからタルタルソースがつく

 まずは300円台のリーズナブルなお弁当、「アジフライ弁当」。「アジの半身なので骨が少なく、食べやすくなっているんですよ」と伊藤さん。中身はキャベツ、漬物、ゴハン、アジフライとシンプルな構成。「だからね、イカフライやエビフライを追加して、オリジナルシーフード弁当にする人も多いんですよ」。なるほど。

 ちなみにイカフライは1つ90円、エビフライは1個310円。エビフライだとちょっと予算が、とかなら、エビクリームコロッケ170円追加もおすすめです。

人気ナンバー1弁当「ミックス弁当」720円


「ミックス弁当」720円。一口ヒレカツ、メンチカツ、エビクリームコロッケの3つ。それぞれ重量感あり

 そして、店人気ナンバー1弁当が「ミックス弁当」。一口ヒレカツ、メンチカツ、エビクリームコロッケに、アジフライ弁当同様、漬物、キャベツ、ゴハン。「ボリュームがあるので人気のあるメニューですね」。

 実際食べてみると、一口ヒレカツ、メンチカツ、エビクリームコロッケそれぞれの味が楽しめるのはもちろんですが、千切りキャベツが敷物ってだけではなく、シッカリとボリュームがあるので、口の中をさっぱりリセットしてくれます。そして、きんぴらとか昆布とか、一口サイズのお惣菜がないのも、清々しくていい! ゴハン、揚げ物、キャベツ、揚げ物、ゴハン、とワシワシ食べ進めていく感覚。箸に迷いなし!

冷めていてもサクサク&脂が甘くて旨い!「ロースカツ弁当」720円


「ロースカツ弁当」720円。ロースカツ大きい。存在感たっぷり

「ロースカツが入っているのはこのお弁当だけですね。あとはみんなヒレカツなんです」と伊藤さん。ミックス弁当や一口カツ弁当、一口カツ・コロッケ弁当などカツ入りのお弁当は色々あれどロースカツを食べたいならこれ一択。

 いざ食べ始めると、ロースの存在感がすごい! 肉厚、衣もシッカリ、付属のソースやマスタードはキャベツにあると嬉しいけれど、カツ自体はそのままでも十分美味しい。ストロング感を感じさせる弁当です。個人的にはみそ汁100円を一緒に購入して味わうのがオススメ。

 そしてこのロースカツ、お弁当なので冷めているのに、脂身のところが甘くて美味しい。三元豚の良さを感じさせてくれます。ゴハンを+50円で大盛りにすればよかったかも。カツ一口でゴハン2口と、いいバランスです。

単品メニュー&カツサンドも見逃せない!


「ヒレカツサンド」320円と、「エビフライ」310円、「イカフライ」90円、「唐揚げ」80円、「揚げシュウマイ」80円など。ちょい足しの贅沢

 そして、小腹が空いた時向けに。またはフルーツサンドや、「ミニカツ丼」(460円)などとセットで買うのにオススメなのが「ヒレカツサンド」(320円)。「フルーツサンドはあまおうが5月まで、そのあと桃やマンゴーなど旬のフルーツに変わっていきます。待つ時間がない人は、フルーツサンドとヒレカツサンドをサッと買っていく、ということもありますね」。

 これ、3切れだけだから〜と思って食べてみると、やはりそこはカツ。見た目以上にお腹にたまるサンドイッチです。侮れません。


アジフライにエビフライと唐揚げをプラスすると、トータル770円。存在感のある大きさのエビフライ

 そして単品メニューをプラスして、自分好みのお弁当にすることもできます。アジフライ2個入り弁当にエビと唐揚げを足すと、写真のようになります。アジフライ2個入りに、さらにエビフライ、イカフライの追加でタルタルがつきます。アジ、イカ、エビはどんな組み合わせでも3つ入るとタルタルソース付きに。

「もし、さっぱり味わいたいときは、全品+50円でおろしポン酢をつけることもできますよ。うちは、オリジナルカスタマイズのお客様が結構いて、通常のお弁当を+30円にして海苔弁の海苔入れて、とか、ヒレカツ丼をロースカツ丼にしてとか。まとめて買いに来てくれる会社ごとに、それぞれの口コミでマイルールを広げている、という感じなんですよ」。

 ということは、A社では+海苔、B社ではシーフード追加、 C社ではメニューに書かれていない、おろしでさっぱり、みたいなこと? ご近所の会社の皆様、裏メニューやカスタマイズの情報交換をオススメします。

「他にも、毎週金曜日だけ、肉団子を1個80円で販売するので、肉団子目当ての場合、電話予約か早めの来店がオススメですね。すぐ売り切れちゃうんですよ」。週一登場の限定登場の肉団子、確かに気になる! 唯一夜も営業する金曜日ですが、夜には肉団子、売り切れているそうです。


「インスタで情報発信しています。よかったらみてくださいね」(スタッフの伊藤弥生さん)

 混雑時にお客様を待たせるのは店側として心苦しいそうで、「1個からでもいいので、11時少し前に電話注文してもらえば、取りに来られる時間にすぐお渡しできるのでオススメですよ」とのこと。店に来てメニューを見て決めるのもいいけれど、食べたいものが決まっている場合、電話で事前予約すれば、ほぼ待たずに購入できるということですね。

 地元で愛され続けている、開店時間2時間のお弁当店。揚げたてのおかずはもちろんですが、ゴハンの美味しさ、そしてキャベツの盛りも良く、リピーター、常連さんが多いのにも納得の美味しさでした。

 店から5分ほど歩くと隅田公園。天気のいい日は、お弁当を買って公園でのんびりランチ、もオススメですよ。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:とんかつ いとう

住:東京都台東区浅草6-37-1
TEL:03-3873-8784
営:11:00〜13:00、金曜11:00〜13:00、17:00〜19:00
休:日曜、祝日

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