ラーメン官僚が太鼓判を押す、大阪の本当に美味しいラーメン【1】

2024年4月12日(金)10時0分 食楽web


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●年間700杯以上を食べ歩く“ラーメン官僚”こと田中一明氏が、日本全国のローカル・ラーメンの最新事情&行く価値のある名店をご紹介します。

 これから4回にわたって、大阪のラーメン事情を採り上げたい。なぜ、大阪なのか。大阪は、東京、神奈川に次ぐ約880万の人口を誇る、西日本ナンバーワンの大都市。域外からの旅行者も多く、情報としてのニーズが極めて高いと考えたからだ。

 2024年現在における大阪のラーメン事情を概観すると、下記の通り。

1.ラーメンの平均レベルは、東京のそれと肩を並べるほど高い
2.東京と比べ、スープが濁った白湯系ラーメンを出す実力店が目立つ
3.東京の実力店にルーツを有する店も多い

 これら3点が、大阪ラーメンシーンの大きな特徴だ。


『ラーメン家あかぎ』は阪急京都線・上新庄駅南口より徒歩6分

 最近、訪問した大阪のラーメンの中で、特に印象に残った店舗のひとつが、『ラーメン家あかぎ』(オープンは2017年)。大阪市東淀川区・上新庄駅からほど近い場所に店を構えるこの店は、日本最高峰の白湯系ラーメンを繰り出す超実力店である。

『ラーメン家あかぎ』の白湯系ラーメンは神レベル


行列が絶えない『ラーメン家あかぎ』

『ラーメン家あかぎ』では、「鶏白湯しょうゆ」と「鶏白湯しお」の2品が特にオススメ。共に、“旨い”という表現が陳腐に感じられるほどの“神”レベルの白湯ラーメンだ。

 鶏白湯ラーメンは、ともすれば、鶏の素材感を演出することのみに意が注がれがちだが、『あかぎ』のそれは、ダシのみならず、タレ等も含めたスープそのものの完成度が規格外だ。


鶏白湯しょうゆ

 泡とスープの味わいが分離せずシームレスである点も、特筆に値する。

 近年、関東圏等においても泡系ラーメンを出す店が増えつつあるが、『あかぎ』のような、鶏の素材感の表現法からタレの風味に至るまで、全てが完璧な出来映えの1杯に出逢える機会はそうはない。白湯系ラーメンの真髄に触れる名杯。大阪に出かける機会のあるラーメン好きの方は、万難を排してお召し上がり願いたい。

●SHOP INFO

店名:ラーメン家あかぎ

住:大阪府大阪市東淀川区瑞光2-2-21
アクセス:阪急京都線・上新庄駅南口より徒歩6分

●著者プロフィール

田中一明
「フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。

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