紙の書籍と電子書籍、買うならどっち?紙は汚損・紛失のリスク、電子は操作性の問題などがあり一長一短。それぞれのメリット・デメリットは

2024年4月21日(日)10時0分 婦人公論.jp


イメージ(写真提供:Photo AC)

近年は電子書籍の人気が高まってきていますが、一方で紙の書籍にも根強い人気があります。どちらがより優れているということはなく、それぞれに長所と短所があるため、好みや状況に合わせて選ぶのがおすすめです。紙の書籍と電子書籍のメリット・デメリットをまとめました。

* * * * * * *

紙の書籍


<メリット>

・端末に依存しない

電子書籍の利用には、会員登録やアプリのインストールが必要となる場合がほとんどです。また、読書中に端末がバッテリー切れしたり、メールやアプリなどの通知が来たりして読書が中断される可能性もあります。

紙の書籍であればそういった煩わしさはなく、読書に集中できます。

・目が疲れにくい

人によっては、画面を見続けるうちに目の疲れや痛みなどの症状が出てしまう場合があります。紙の書籍なら、画面の光による目への刺激がないため、長時間読書を楽しめます。

・モノとしての価値がある

表紙に特殊加工が施されている書籍や、何らかの限定特典がついている書籍などは、単なる読み物としてだけでなく、コレクションやインテリアとしても楽しむことができます。

また、紙の書籍は他の人に貸したり、回し読みしたり、読まなくなったら売ったりすることができるのもメリットです。

<インターネット上での意見は…>

・パラパラ読みができる

・紙のほうが見開きページに迫力を感じられる

・どのあたりに何が書いてあったかが記憶に残りやすく、気に入った箇所を後で見返しやすい

・読んだ量と残りの量が一目でわかる

・読了後の満足感が大きい

<デメリット>

・商品の購入に手間がかかる

紙の書籍の場合、店舗によっては取り扱っていない書籍があったり、人気の書籍の場合は売り切れていたりと、欲しいときにすぐに手に入らない可能性があります。

・かさばる

端末一つで何冊も読める電子書籍とは異なり、紙の書籍はかさばります。分厚い本や単行本であれば重さも伴うため、外出時に持ち運ぶのは大変です。

自宅で読むにしても、書籍の量が増えるほど保管スペースが必要になるという問題があります。

・汚損や紛失のリスクがある

紙の書籍は、紙の変色や水濡れ、破損、カビ、虫食いなどのリスクがあります。

他にも、家や外でなくしてしまったり、他人に貸したきり返ってこなかったりなど、紛失や盗難も懸念されるため、慎重な管理が求められます。

<インターネット上での意見は…>

・重い本だと手が疲れる

・自宅が地震や火事、土砂崩れなどの災害に巻き込まれたとき、紙の書籍だと失われてしまう恐れがある

・本棚に雨漏りした場合、大量の本を廃棄しなければならなくなる

『「このままだと本屋さんが無くなりそうだけど、できることは本当にもう無いの?」清水亮【IT】×竹田信弥【書店店長】対談』はこちら

電子書籍


<メリット>

・すぐに購入できる

店舗の営業時間や在庫切れなどの問題を一切気にしなくてよく、欲しいと思ったらすぐに購入することができます。

また、多くの電子書籍は発売日の0時から購入できるため、発売と同時に読みたい書籍があるなら電子で購入するのがおすすめです。

・収納場所がいらない

端末一つで何冊も保管できるため、かさばることなく気軽に持ち運ぶことができます。

まとめて管理しておきたいシリーズものの書籍や、週刊誌・月刊誌なども電子書籍が便利です。

また、収納スペースを使わないので、引っ越しや模様替えの際に移動や処分の手間がかからないというメリットもあります。

・機能が豊富

アプリや端末によっては、音声読み上げや拡大表示、キーワード検索などの機能を利用できます。

音声読み上げ機能は、老眼で細かい文字が見づらい人や、ながら聞きで他の作業をしたい人に便利です。また、キーワード検索機能は、例えば小説を読んでいて登場人物や用語で混乱が生じたときに、初出の箇所を検索して読み返すといった使い方ができます。

<インターネット上での意見は…>

・漫画やシリーズものの本だと、どこまで買ったか忘れてしまうことも。電子書籍ならうっかり重複購入してしまうのを避けやすい

・絶版になり、紙では入手困難な書籍も取り扱っている場合がある

・アプリによっては定期的にセールを開催しており、紙の本よりお得に買える

・一度購入すればいろいろな端末で読めるので、外出時はスマホで、自宅では大きめのタブレットで、と状況に合わせて端末を切り替えられる

<デメリット>

・読めない作品がある

全ての書籍が電子書籍化されているわけではありません。出版社や作者の意向により、電子書籍化が望めないケースもあります。

他にも、紙と電子で同時発売した場合に紙のほうの在庫が残ってしまうことを懸念して、電子書籍の発売を意図的に遅らせる出版社もあります。

・端末の充電や会員登録が必要

電子書籍は端末の充電が切れると読めなくなってしまうため、バッテリー残量に気を配る必要があります。

また、アプリやサービスによっては会員登録が必要なことも。その場合は、登録時のメールアドレスやパスワードを忘れてしまうと再発行の手間がかかってしまいます。

・操作に慣れが必要

電子書籍を読むためには、「ページをめくる」「メニュー画面を開く」などの基本的な操作方法を覚える必要があります。

操作方法はアプリ・サービスによっても異なるため、複数のアプリ・サービスを同時に利用していると操作に混乱するかもしれません。

<インターネット上での意見は…>

・大量の書籍をダウンロードすると端末の容量が圧迫されるので、定期的にデータ整理をしなければならない

・ブラウザや漫画アプリで閲覧する場合、ネット環境が悪いと読めない

・アプリの不具合やサービス終了により、購入した本が読めなくなるリスクがある

・漫画の画質が悪かったり、レイアウトの関係で四コマ漫画が読みにくかったりする場合がある

Amazon(Kindle)はこちら

楽天市場(楽天Kobo)はこちら

eBookJapanはこちら

ブックライブはこちら

hontoはこちら

ブックウォーカーはこちら

DMMブックスはこちら

「【漫画】「紙の本と電子書籍は違うメディア?」川崎昌平『重版未定』が電子化するってよ!」はこちら

婦人公論.jp

「書籍」をもっと詳しく

「書籍」のニュース

「書籍」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ