カンタンなのに人に好かれ、人生まで変わる<聞き方のコツ>とは。リアクションは自分が思ってる「1・5倍」でちょうどいい

2024年4月24日(水)6時30分 婦人公論.jp


話し上手より聞き上手を目指そう(写真提供:Photo AC)

「口下手なのに成功する人はどこが違う?」「いつも自分の側で話が途切れてしまって……」等々、話し方に関する悩みは尽きません。一方、経営コンサルタントとして3万人以上の起業家を支援、全国で講演を続ける今井孝氏も「実は僕もそんなに上手に話せる方ではない」とのこと。口下手でもビジネスを成功させてきた今井さんが記した『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方』からポイントを厳選してお伝えします。

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人生が変わる!人に好かれる聞き方のコツ


人に好かれる聞き方のコツは簡単です。その割に、これだけで人生が変わると私は思います。それは、「良い表情」と「大きなリアクション」。

ただそれだけです。

話が盛り上がらない、相手の反応が悪い、人間関係がうまくいかない、という時は、もしかしたら、表情が乏しいとかリアクションが薄いだけなのかもしれません。表情について、私の友人が実験をしていました。

彼は当時、あるプロジェクトのリーダーだったのですが、「どうしたら部下たちが 気軽に相談しに来るのだろう?」と試行錯誤していました。

彼の仮説では、「自分が笑顔で機嫌良さそうにしていること」がポイントだということでした。彼は、その仮説が正しいかどうか、約1週間実験してみました。

まず、3日間、苦虫を噛みつぶしたような顔をして、腕組みをしてデスクに座っていました。すると、その3日間は、部下は最低限必要な時しか話しかけに来ず、誰一人として相談には来なかったそうです。

そして、次の3日間は、笑顔でニコニコして過ごしてみました。すると、何人もの部下が、ちょっとした相談をしに彼のデスクまでやってきたそうです。

彼の仮説は正しかったのです!

自分の予想以上に、無表情だったりぶすっとして見えている


こんなふうに、自分の表情で相手の反応がガラッと変わります。ですので、会話が弾まない、周りの反応が悪いと思う時は、まず一度自分の表情を チェックしてみると良いでしょう。

自分の表情に無頓着だと、知らないうちに無表情でいたり、ムスっとしていたり、眉間にしわを寄せていたりと、自分では意外なほどに他人から見ると近寄りがたい表情をしていたりします。

トップ営業マンは、こうした点に本当によく注意を払っています。

お客様に会う前に手鏡で表情をチェックして、笑顔の確認をしたりするそうです。また、人から好かれる人は、リアクションが大きいという特徴も挙げられます。

笑顔で「うんうん」とうなずきながら聞いてくれて、「ええ!」「すごい!」とリアクションをしてくれたら、ノッてきて話しやすいですよね。こういう人は好かれます。

ご自身がリアクションが薄いかなという人は、普段の1・5倍を意識してみてください。

大げさかなと自分では思うかもしれませんが、周りから見るとちょうどいいぐらいです。

ノートは最強のコミュニケーションツール


「この人はしっかり聞いてくれている」と相手に感じてもらう、とても強力な方法があります。

それは、相手の話を聞きながらメモを取ることです。

例えば、次の日程の話をしている時に、相手が手帳にメモしてくれていたら安心しますよね。逆に、メモを取っていないと不安になるのではないでしょうか。


メモをとることで印象が変わる(写真提供:PhotoAC)

メモにはそんな印象を与える効果があります。ですので、相手の話を聞く時には、面白いと思ったら、「ちょっとメモさせてください!」と言って、ノートを取れば良いと思います。

話を熱心に聞いてくれる姿勢に相手は喜ぶでしょう。

もちろん、良い話を忘れないでいられるので一石二鳥です。

本当に尊敬している人が相手なら、その人専用のノートを作るのもいいでしょう。 例えば、山田社長の話をすべて記録する「山田社長ノート」を作るわけです。

「この人から学びたい」という気持ちが伝わるので、相手も気分良くどんどん話してくれるでしょう。

おせっかいをやめると人間関係が良くなる


人の話を聞く時に大事なのは、すぐにわかった気にならないことです。私も、若い時は「早とちり」をよくしていました。

例えば、ある人が、「ハワイっていいよね」と言った時、すぐに、「暖かくていいですよね」と返したりしていました。

しかし、実際にはその人が言いたかったのは「ショッピングが楽しめていい」ということでした。

これは、話の腰を折ることになるし、相手も「わかっていない」と感じるので、とても反省しました。

さらに悪いのは「おせっかい」です。

私の知り合いにも、おせっかいが原因で離婚にまで発展した夫婦がいました。また、やはりおせっかいを焼きすぎてお客様に嫌われ、契約が更改しなかった、というフリーランスの方もいます。

知らないうちに「おせっかいな人」になっていないか?


例えば、誰かが「眠い」と言ったら、あなたはどんな言葉をかけますか?
「寝ていいよ」
「布団敷いてこようか」
「ドリンク剤飲む?」

いずれも、あんなことしてあげよう、こんなことしてあげよう、という相手への親切心からの言葉です。

しかし、相手の意向に沿っていないと、これらはすべておせっかいになってしまいます。

例えば、「眠い、だけど仕事頑張ろうかな」と思っているのに、「寝れば?」「布団敷こうか?」と言われたらどうでしょうか?

逆に、「眠い、だからもう寝る」と思っているのに、「ドリンク剤飲む?」と言われたら?

どちらにしても、「そうじゃない!」となりますよね。

たまになら良いですが、これが何回も続くとイライラしますし、「この人はわかってくれない」となるわけです。つまり、おせっかいは相手の心を先読みして、間違った提案をしてしまった時に起こるわけです。

もちろん、相手の気持ちに寄り添えていれば「気が利くなぁ」と好印象になりますが、
人の心を正確に読むのは難しいものです。

※本稿は『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

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