【実食レポ】「異色の組み合わせだわ」「どんな味だ!?」ネットで話題のすき家「ナポリタン牛丼」を食べてみた結果……
2025年4月25日(金)11時0分 マイナビニュース
「異色の組み合わせだわ」「想像の上をいってます」「どんな味だ!?」「炭水化物に炭水化物」「気になりすぎる!」
発売前からネットをざわつかせたすき家の新メニュー「ナポリタン牛丼」、通称「ナポ牛」。その名のとおり、牛丼のうえにナポリタンが乗っかった商品だというが……いや、わからん! どういう組み合わせなんだ!? どんな味なんだ!? 気になりすぎる!
ということで、さっそくすき家へ向かってみた!
○■異色の組み合わせ! すき家「ナポ牛」を実食
明治時代を思わせるフォントで記された「ナポ牛」の文字。ノスタルジックなポスターで、なんとも味わい深い。下のほうには「牛丼にナポリが咲いて690円」という謎のコピーも。若干の狂気が滲んでいる気さえする。
春にかけているんだろうけど、「ナポリって咲くものだったのか?」とも思うし、「そもそもナポリタンのことナポリって呼ぶ? ただのイタリアの地名やん」とも思う。ただ、こうして心の中でツッコミを入れたくなる商品やポップというのは、すべからく素晴らしいものだ。いい塩梅に“狙いすぎてない感”を保っている。
が、実物がどうかはまだわからない。ネットではナポ牛という存在に対し、否定的なコメントもわずかながら見られる。要するに「それ、悪ノリだよね」みたいなことを言いたいらしい。すき家のヘビーユーザーからすれば、「いや、すき家って大体こうよ?」「これくらいは平常運転ですけど?」としか思えないし、ネットの声も肯定派が圧倒的多数だが、果たして……。
注文して数分後——。
着丼〜! おお〜、君がウワサのナポ牛か。会いたかったよ。そういえば、横浜発祥といわれているナポリタンと、同じく横浜発祥のすき家の牛丼のコラボレーションだそうだね。いいね。
ただ……、こうして実物を見てみると、やっぱり異色の組み合わせなんだと改めて実感。牛丼の上に、もうひとり主役が乗っかっているわけだからね。なんて珍しい食べ物なんだ。
でも、めちゃくちゃウマそうだぞ? トマトが香るというか、色味も含めて、しっかり食欲をそそるヴィジュアルになっているように思う。
さぁ、それではいよいよ実際に食べてみよう。ナポ牛、いただきます……!
おおっ……!!!! こ、これは……スゴい! まさかの一体感! えっ、めちゃくちゃ合ってるんだけど!
おそらくナポリタン部分は味付けも濃い目に設計されていて、トマトの酸味と甘味がたっぷりと感じられる。ネットでたびたび話題になる「バカのアホ炒め」をご存知だろうか? 平野レミさんが考案した、牛しゃぶ肉とトマトを炒めた料理なのだが、それにも似た味わいで、牛肉の旨味とトマトのフレッシュな味わいがしっかり好相性である。
個人的にすごく気に入ったのが、このペンネ。「別々に食べたい」という人もいそうだが、ナポ牛のペンネは「牛丼のおかず」として作られており、別々に食べるものではない、というのが個人的な感想だ。具体的に言うと、あえてしっかり茹でることで牛丼との食感的マリアージュを図ったように思う。例えばこれがアルデンテだったらどうか? 間違いなく邪魔だ。
食べる前は「ライスとナポリタンで牛肉を巡る主導権争いが勃発するのではないか」とも思っていたのだが、ナポリタンはしっかり「牛丼の味付け役」という使命を全うしているイメージである。しつこいようで申し訳ないが、実際に合わせて食べてみると牛丼自体がナポリタン風味になっており、ちゃんと計算された一体感が味わえる作りとなっている。
しかも、ただペンネをトマトソースで和えただけでなく、ソーセージ、マッシュルーム、コーンまで入っているのも面白い。「自分、ナポリタンなんで」という声がどこからともなく聞こえてきそうだが、ナポリタンにはナポリタンなりの矜持があるのだろう。
実際、ソーセージの勲功やコーンの甘み、マッシュルームの香りや食感がアクセントになっていて、食べるたびにかすかな味の違いが感じられてなかなか面白い。バジルもすこしまぶされているので、その爽やかなハーブの香りもまた合っている。
個人的に辛いものが好きなので、タバスコをかけたらもっと美味しくなるんじゃないかな〜と思ったが、それについては今度テイクアウトで試してみようと思った次第。メニューには他にも「チーズナポリタン牛丼」「にんにくナポリタン牛丼」がラインナップしているという。ネットで話題のナポ牛、ぜひ試してみて!