存在しない「13時」、30年指し続けるアナログ時計 いったいなぜ?設置主に聞くと...

2019年5月14日(火)20時0分 Jタウンネット

千葉県・西舟橋駅からみえる「時計」。なんの変哲もないように見えるが、よく見ると、何か違和感が...?


西船橋のホームから見える時計、狂気が滲み出ている。何だこれ。マジで何。 pic.twitter.com/IIJgJJ7mD8
- フロクロ(Frog96) (@2r96) 2019年5月12日

実はこの時計、時間が「13時」まであるのだ。ごく自然に入った「13」の数字に、ツイッターでは「それずっと気になってました」「パラレルワールドにきちゃった感がします」といった声が寄せられている。


時計のある建物は、「早稲田予備校 西船橋校」だ。Jタウンネット編集部は2019年5月14日、早稲田予備校の広報担当者に、この時計について聞いてみた。


「生まれた時からずっと13時25分」


早稲田予備校の広報担当者によれば、13と5の数字が赤くなったこの時計は「13時時計」といい、予備校のシンボルのようなものだという。高田馬場にある「早稲田予備校 東京本校」にもこのシンボルがあり、ビルの名称も「早稲田13時ビル」だという。


13時まである理由については「1つの正解はない」とのこと。創業者の意図としては「時計に興味をもって自分で考えてほしい」ということで、生徒に聞かれた際もそのように答えているという。そのなかでも説は3つほどあるといい、


・浪人生の予備校としてスタートした早稲田予備校。小中高の「6・3・3」と浪人期間の「1」で13年目に合格(5)しようという説
・「いざご(135)うかく」=「いざ合格」のごろ合わせという説
・1日12時間ではなく13時間分になるくらい効率的に勉強しましょうという説



があると話した。


いつから時計があるかについては定かではなく、西船橋校は1991年(平成3年)の設立当初から、東京本校はそれ以前から設置されているという。広報担当者が確認できるのは1984年(昭和59年)まで。最低でも35年前からあるというのだから驚きだ。


ツイッターでも昔からこの時計を見かけるというユーザーが散見される。


「生まれた時からずっと13時25分をさしてました」
「小学生の頃は高田馬場の『13時ホール』に模試を受けに行ったりしていたなぁ。その時は『12時までじゃなくて13時までやるんだよ!!』的な説明だった気が」
「昔1990年代までは冬から春先にかけて予備校のテレビCMは結構盛んに打たれていて、関東でこの早稲田予備校の13時時計台は(動きませんよ)中でも一番有名くらいのものでした」



親の世代から受験生を見守ってきた「13時時計」。ちなみに早稲田予備校は水戸校もあるが、そちらに時計はないとのことだ。

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