神戸の餃子は味噌ダレが定番! 「味噌ダレ餃子」発祥の老舗『元祖ぎょうざ苑』に行ってきた!

2022年5月14日(土)10時48分 食楽web


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 みんな大好きな「餃子」。今では味わい方に様々なバリエーションもありますが、餃子のタレの定番といえば酢醤油ですよね。しかし神戸では、少し事情が違って、味噌ダレもかなりメジャーな存在として食べられています。

 味噌ダレ餃子は、酢醤油とはまた違った味わいが魅力。そこで、その味の発祥の店『元祖ぎょうざ苑』で、「味噌ダレ餃子」を食べてきました。

 お店があるのは、兵庫観光の名所神戸元町の中華街・南京町。赤い屋根に赤い暖簾がかかり、いかにも中華街の美味しそうなお店という雰囲気を漂わせています。


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 お店と味噌ダレの歴史は店頭の貼り紙やメニューに書いてあります。それによると、味噌ダレ餃子のルーツは中国の満州なんだとか。

 お店の初代店主は昭和初期に中国に移住し、貿易や日本食レストランを営んでいて満州で餃子と出会いました。そこで故郷の日本を懐かしみ、味噌のタレで餃子を食べていたそうです。

 やがて昭和26年に日本に帰国。当時の日本には餃子店がなかったので、餃子という料理を日本に紹介したい思い、海運と貿易の街だった神戸に店を構え、今も続く人気のお店となっているのです。

餃子2人前のランチ特定食を注文! 「味噌ダレ餃子」の味わい方とは?

 そんな歴史のある『元祖ぎょうざ苑』の「味噌ダレ餃子」。どんなメニューがあるのか確認してみると、平日昼限定のランチメニューの焼き餃子定食を発見。

 餃子1人前(6個)の定食、1.5人前(9個)の大定食、2人前(12個)の特定食があります。ここはやっぱりたっぷり食べたいので、特定食を注文しました。

 餃子を待っている間に味噌ダレを作成しましょう。元祖ぎょうざ苑では味噌ダレの素となる味噌が卓上に置いてあるので、それにお酢と醤油を加えて味噌ダレを完成させます。

 ガイドに従って、味噌2、酢1、醤油1の配合で小皿にそれぞれを混ぜ合わせていきます。


「特定食」1100円

 しばらくすると、待望の「特定食」が到着! 餃子がたっぷり12個と、ご飯とスープという内容になっています。

 餃子は皮がやや分厚めで食べ応えがありあそう。それでは味噌ダレにつけて、いただきます。

A5ランクの神戸牛も混ざってる!? ホロホロ食感も素晴らしい

 味噌ダレはコクがあり、唐辛子も入っていて、意外とピリ辛。プリッとした皮によく絡みます。

 餃子の具は材料が均一に混ざっている普通のものとは少し違い、食感がいろいろ感じられるタイプ。また、隠し味として、A5ランクの神戸牛が1割ほど入っていて、ホロホロとした食感とコクが生まれています。

 餃子といば、「一緒に合わせるのは白飯か? ビールか?」と迷うところですが、味噌ダレ餃子の場合は完全に白ご飯の圧勝! コクの強い味噌ダレ餃子は、白ご飯と相性がよく、白ご飯にワンバンさせて食べるのがベストです。平日なら定食で、土日に行く場合も白ご飯をセットで注文しましょう。

 味噌ダレで餃子を食べ進めていると、独特のコクにすっかり魅了。最初は「餃子に味噌って美味しいの?」と疑っていましたが、徐々に酢醤油だと少し物足りないと感じるほど、ハマってしまいました。

『元祖ぎょうざ苑』は中華街の真ん中にあるお店。美味しそうな中華料理屋がひしめく中、迷ったらぜひ訪れてほしい名店でした。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

元祖ぎょうざ苑

住:兵庫県神戸市中央区栄町通2-8-11
TEL:078-331-4096
営:11:45〜15:00(L.O.)、17:00〜20:30(L.O.)
休:月曜 ※祝日の場合は営業
https://ganso-gyozaen.com/

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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