リンゴの「シャリシャリ音」が嫌すぎる! 味は好きだから食べたいのに...どうすればいい?
2021年5月15日(土)21時0分 Jタウンネット
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0515/3617396771/jtn_3617396771_1_thum800.jpg)
[かんさい情報ネットten.—読売テレビ」2021年5月6日放送の「アナタの味方!お役に立ちます!」のコーナーでは、リンゴをむく音や食べるときの咀しゃく音が苦手だという夫をもつ依頼者の悩みに応えていました。
依頼者によると、彼女の夫は、3〜4歳の頃から「リンゴの音=嫌いな音」で、「自分以外のみんなも我慢していると30年間思っていた」そう。でも味は好きだから食べたいとのこと。
そこで番組では音のスペシャリスト「日本音響研究所」所長・鈴木創さんに相談していました。
鈴木さんによると「嫌な音」には大きく分けて2種類あるのだとか。
リンゴの音は「砂嵐」に似ている?
一つは「動物として本能的に嫌な音」です。
例えば、「爆発音」など身の危険を感じる音や「黒板をひっかく音」など。
ちなみに黒板をひっかく音はインドネシアにいる「アカゲザル」が危険を感じた時にあげる悲鳴に似ている、という研究結果があるそうです。
二つ目は「経験的なもの」で、例えば「自転車のブレーキが効かなくて事故にあった」などのトラウマが原因というものです。
鈴木さんがリンゴの音の周波数分析をしたところ、アナログテレビの「砂嵐」と波形が似ているとのことで、「本能的に嫌な音ではなく経験的なものでは?」とのこと。
考えられる解決法は3つ
鈴木さんは、
(1)固いもの同士が触れ合うと出る高い周波数の音が嫌いなのであれば、やわらかい熟したリンゴを選ぶ
(2)音というのは空気の振動なので、空気中でリンゴをむくと振動が伝わる。なので水中でむく。
(3)人間の声だけ通す耳栓をする
などの解決方法を考えました。
そこで年間40品種以上を扱うリンゴ専門店でおすすめされた「シナノゴールド」という品種で(1)の方法を試すことに。
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0515/3617396771/jtn_3617396771_2_thum800.jpg)
リンゴを切ってむく音に似ている「かき氷をすくう音」や「サツマイモ」「大根」「シナノゴールド」をそれぞれ切る音を、何を切っているかは知らせず音だけで「大丈夫」かどうか〇×で検証しました。
結果はどれも「〇」。ちなみにいつも食べている「ジョナゴールド」は「×」でした。
リンゴ専門店では他にもリンゴを電子レンジで温めてから切る方法も提案していました。試してみるとほぼ音が聞こえず咀しゃく音もしませんでした。アップルパイなど調理して食べるものならよさそうですね。
同じような悩みをお持ちの人はトライしてみては?
(ライター:まみ)